やっぱり くろがね小屋
2014/ 2/21〜22
(Team Hidaka Vol.7)
くろがね小屋
■ 2月21日(金) 1日目 ■
2014年2月の2度にわたる豪雪により、関東周辺で泊まりで登りに行くべき山がない。電車やバスが運休になり、行くとができるところでも雪崩のリスクが少なくない。そしてなによりこ、つい最近まで孤立していた集落から登山しようという無思慮な行動もなんとなく憚れるのである。少し目的地を遠くに転じても、雪上車の轍があるはずの八ヶ岳の本沢温泉は、雪崩があって、雪上車を走らせられないばかりか、今、身動きが取れないとのことだった。しらびそ小屋はというと、雪を掘りながら道を付けているが、小屋には到達できていないという。
ここまでは視界良好
では、少し足を伸ばして東北はどうか?東北とは言っても安達太良山ではあるが、取り敢えずくろがね小屋に電話をしてみる。
「なにぃ、踏み跡?今日も泊まりのお客さんが来てるぞ。」との管理人さんの心強い返事があったので、思いは一直線にくろがね小屋にすっ飛んで行った。くろがね小屋は、あだたらスキー場から2時間から3時間もあれば到達できるハイキングコースである。しかし、いったん吹雪かれるとすぐさまトレースは消えてしまい、視界も不良となる。それよりなにより強い風が吹き付けて極寒となる。そんな体験を一度すると止められない。冷えた体を小屋の温泉で温めることができる恩恵が待ち受けているからだ。
小屋の2階部分まで雪が積もっている
今回も、くろがね小屋までの間ではところどころ、吹雪でトレースが消えている。山の急斜面をトラバースするところでは大量の雪が堆積し、そこを一歩一歩、足でまさぐるようにしながら進む。途中、吹雪で鼻や頬がちぎれそうになったので、フェイスマスクを着用する。ようやくくろがね小屋が見えてくると、「くろがね小屋だより」にあるとおり、深い雪が待ち受けている。しかし、しっかりした雪なので、歩きづらいことはない。小屋前の吹き溜まりの雪が階段状に切り取られている。そこを下りて小屋に入る。
くろがね小屋名物 石炭ストーブ
部屋の割り当てを受け、さっそく待望の温泉に入る。ザバ〜っと源泉が湯船から流れ出る。白濁し湯花が溢れるほどの源泉掛け流し温泉は、この世の極楽である。team全員がサロン(食堂)に集まり、一杯、もう一杯と盃を重ねていく。いつの間にか宿泊者は10数人にもなっている。旨い酒、暖かい石炭ストーブ、楽しい夏山の計画・・・。もう一度温泉に浸かって床に就く。
往路 | 復路 | |||||
着 | 地点 | 発 | 着 | 地点 | 発 | |
あだたら高原スキー場 | 1130 | くろがね小屋 | 0810 | |||
1400 | くろがね小屋 | 1010 | あだたら高原スキー場 | |||
所要時間 | 0230 | 所要時間 | 0200 |