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テントを担いで・・・!
白馬岳〜不帰キレット〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜針ノ木岳
(2015/ 7/31〜8/ 5)
剱岳 (鳴沢岳頂上から 07:40)
■ 2015年 8月 4日 (5日目の2) ■
5日目の行程 : 種池山荘04:43〜06:40新越山荘07:00〜07:35鳴沢岳07:38〜08:24赤沢岳08:39〜
10:15スバリ岳10:24〜11:08針ノ木岳11:23〜12:02針ノ木小屋(テント泊)
立山〜剱岳 (赤沢岳頂上から 08:35)
白馬岳からの稜線を辿って、いつも泰然と構えている剱岳にはちょうど10年前の10月に、テントを担いで登ったことがある。このときは岡山市に転勤していて、一般道を約550kmほど車を走らせ、くたくたになった体で早月尾根を歩いた。ちょうど紅葉の真っ盛りの時期で、テン泊した早月小屋は五色に飾られたおとぎの国の中にあるような佇まいを見せていた。
早月小屋 (2005/10/8)
そんな想い出のある剱岳も、翌日は小雨に降られボルトが打たれている鎖場は、滑り落ちたら大変だという気持ちで通過し、ようやく頂上に着くとそこはガスでなんの展望も得られないという不本意な結果だった。もうほとんどの記憶は消え失せてしまっているが、早月小屋の情景と、大腿四頭筋の傷みをこらえながら尾根を下ると、日帰りの人が次々と追い越して行く光景だけが残っている。あの頃も未熟だったなぁ。
スバリ岳のすぐ後ろに針ノ木岳 右奥に立山 (赤沢岳頂上から 08:35)
赤沢岳をのんびり下りて、スバリ岳へと向かう。ところどころでコマクサが花を咲かせている。登山道のすぐ脇にもコマクサがあって、これは仕方ないのだが踏まれているものもあるので、何の役に立つのかは分からないが、石を寄せ集めてバリアを設ける。それほどコマクサが多いということもあるが、コマクサの種子が花を咲かせるまでには年数を要するし、デリケートな植物であるようだというようなことはさておき、山のそこかしこで見られるといった花でもないので、大事にしたい花だ。
黒部湖を越え水晶岳、薬師岳方向 (赤沢岳頂上から 08:36)
スバリ岳へはいったん大きく下ってガレた斜面をジグを切って登る。遠くから見る山の姿は、もう少し肩に張りがあればカムイエクウチカウシ山かニペソツ山、あるいは塩見岳や塩見岳かと見まがうほどのどっしり、しっかりした山である。酷暑のガレ場歩きは心底辛いが一歩一歩と登って行く。
スバリ岳
こんなにいい天気で、こんなにいい山が続いている夏山シーズン真っ盛りの時期なのに、前後に見える人の数は5本の指で十分なほど少ない。そろそろシコタンソウのことを考えてもよいころだが、得られた情報とは符合するところが少ないので、ひたすら登りに専念する。