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テントを担いで・・・!
白馬岳〜不帰キレット〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜針ノ木岳
 

(2015/ 7/31〜8/ 5)


針ノ木大雪渓

白馬大雪渓、劔沢雪渓、針ノ木雪渓は3大雪渓と称されている。 


 2015年 8月5日 (6日目) 

6日目の行程:針ノ木小屋05:48〜針ノ木雪渓〜07:37大沢小屋07:53〜08:55扇沢10:10〜11:10白馬・八方P



針ノ木大雪渓

 針ノ木峠から急峻なガレ場の斜面を下りて行く。鳴沢岳あたりからこの斜面の急峻さをまざまざと見せつけられていたが、最初の急斜面に雪渓が残っていないことから、ツボ足で何ら支障はないと勝手に判断していたのは甘い考えであった。白馬大雪渓を登ったのはすでにたっぷりと朝日を浴びた午前8時過ぎからでありスプーンカットが柔らかいいい足場を提供してくれていた。一方、針ノ木雪渓は丸石尾根によって朝日が遮られ、雪渓が太陽に照らし出され始めるのは午前6時ごろであり、雪渓の表面が柔らかくなってキックステップを用いることができるまでにはまだまだ時間が必要だった。 


雪渓下部に咲くシラネアオイ

 針ノ木雪渓は(本当のことは知らないが)、ほかの雪渓に比べ氷化の程度が著しく、昼間にシャーベット状態になる程度も浅く、夜間氷化した分厚い雪渓の影響によってシャーベット状態になった部分が再び氷化するのではなかろうか。とにかくしばらくぶりに慎重の上にも慎重に雪渓を下ったのだった。


キスゲやオオバギボウシも多い

 間もなく雪渓の末端部というところで、登って来た人が三々五々休憩している。雪渓脇斜面の花々を愛でる余裕も生まれてきた。シラネアオイはほんの少し、キスゲがちらほら、オオバギボウシは至るとこで花を咲かせている。ここから大沢小屋までの山道は予想に反して石がごろごろ転がっているような歩きずらいところだったが、だんだんと縦走の終わりが近づいているので気を抜くことなく歩く。


ソバナ

所要時間3時間弱で終点の扇沢に到着した。扇沢のターミナルで6日間着用(睡眠時は着替えた)したものを脱いで着替え、日常の生活に戻るための順化を図る。炭酸水が飲みたい、ソフトクリームもいいなぁ。午前中の早い時間の下山とあって、アルピコ交通の白馬へ向かう期間限定バスの乗客は10人にも満たなかった。

 灼熱の稜線を汗を流しながら歩いたのにもかかわらず、これほど毎日が素晴らしいと思えたのはこれまでにない感慨であった。筋肉痛もなく、ゆっくりながら日々快調に歩き通せた。余裕のある日程・歩程、素晴らしい快晴の連続、一部の小屋を除いた冷え冷えのビールがそうさせてくれたのだった。


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