[ TOP ] [ 北海道の山 ]


男山のカタクリ 突哨山
(2003・4・19)


北海道の長い冬に終わりを告げる季節となったが,駅までの通勤途中に見える手稲山にはまだ雪が多く残っている。しかし,千歳空港までの通勤電車の車窓からはミズバショウの花が白い花を咲かせているのが見えることから,既に山のあちこちでは,春の花々が咲き始めているのかもしれない。

仕事が終わり帰宅する電車は,いつも札幌から特急となる旭川行きの電車であり,座席にあるJR広報誌をめくると,男山公園に咲くカタクリの特集が載っていて,カタクリとエゾノエンゴサクが山の斜面一杯に咲いているのが紹介されている。その色と花の密度は見るものを圧倒するすごさである。

そのようなことから,我が記念すべき「やま旅 はな旅・北海道」の第1回目に目指す山は,男山酒造が所有管理する男山公園の突硝山とし,山遊びの日を混雑する連休の前と狙いを定め,一路旭川を目指した。

旭川地方には,カタクリの咲く場所が数か所あり,まず,旭川動物園がある旭山公園を手始めにして,次に男山公園でと,たっぷりとカタクリを始めとする春の花々を,こころゆくまで何度も何度も観賞した一日であった。

男山酒造のHPによると,平成15年の男山公園のカタクリは,4月3日に新芽が出て,14日に蕾がつき,22日から28日に満開を迎え,30日に終焉となっている。また,4月19日のこの日,早朝の旭山公園では,花の大きなカタクリが,広葉樹林の林床に咲いており,幻想的な情景を醸し出していた。これに比べ,男山公園のカタクリは,小ぶりではあるが,山をじゅうたんのように飾っていて,息を呑む美しさが果てしなく広がっている。


[ TOP ] [ 北海道の山 ]