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牛奥ノ雁ヶ腹摺山
2009/ 7/20



牛奥ノ雁ヶ腹摺山方向から川胡桃沢ノ頭を見る

  大峠から黒岳を登って稜線に出て、川胡桃沢ノ頭から牛奥ノ雁ヶ腹摺山をめぐることとした。この数日前に、北岳〜間ノ岳〜農鳥岳を経て大門沢を下ったことから、大腿四頭筋がまだ悲鳴を上げているが、この稜線に咲く夏の花を見るには逃せない時期だった(と思っていた)。
 朝早く大峠の駐車場に着いてみると、何台も車が停まっているが、雁ヶ腹摺山に登っている人がほとんどのようであった。今日はFuren山行であり、のんびりと歩くことにする。


シロバナイチヤクソウ

 大峠からは胸元までくる笹に登山道が覆われていて余りいい雰囲気ではない。実際、これまでの山歩きで、登山口からしばらく歩いても印象がよくなければ、たいていその日の山はぱっとしたものにならなかったことが多い。高度を上げていくと樹林帯に入るが、コケが生えそうで実は乾燥気味という中途半端なところであった。ここに、イチヨウランが見られるというもののその気配は感じられず、唯一シロバナイチヤクソウがポツリ、ポツリと咲いているところがあった。


カイフウロ (?)

 黒岳の分岐から大菩薩嶺方向に向け北上する。針葉樹に覆われた稜線は日差しが遮られ、風が通り抜けていくことから心地よい。しかし、その心地よさも川胡桃沢ノ頭までで、北面のうっそうとした林の中を下り、賽ノ河原に出る。ここは西側に水場があるようだ。賽ノ河原から笹が主体の斜面を登る。その中にコウリンカやカイフウロがわずかに咲く。

 牛奥ノ雁ヶ腹摺山は秀麗富岳12景の一つらしく、富士山のビューポイントである。霞がかかっていて明瞭ではないが、綿帽子を被った富士山を眺めることができた。もうほかに見るべきものもないので、簡単な昼食を摂って、もと来た道を下りるだけであった。


ヤマユリ

 大峠へから真木温泉方向に向けて真木小金沢林道を走ると、林道脇に数株のヤマユリがあった。今から30数年も前に、とある仕事で千葉県の町の林に入った。その林の中にすくっと茎を伸ばしたヤマユリがあったので、1本いただいて当時お世話になっていた事務所の窓口職員に渡して喜ばれたことがあった。


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