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シラネアオイ満開の来馬岳〜オロフレ山〜尻別岳
(2003/5/24)



来馬岳稜線上のシラネアオイ

 シラネアオイを訪ねて道南の三つの山を1日で回る。最初の山は登別温泉方面から来馬岳登山口に入る。早朝の静寂の中,カルルス温泉コースの登山口であるスキー場のゲレンデ脇を通って第二リフトまで登る。リフトの終点から間林間の登山道を歩き,しばらくすると登山道は雪渓に消えるが,再び登山道が現れるとそこにはおびただしいシラネアオイの行列が待っている。

 しばらくするといったんシラネアオイは見えなくなるが,頂上直下の東斜面と頂上からオロフレ山への稜線はこの世のものとも思えぬシラネアオイの群落が広がっている。コジマエンレイソウやサンカヨウ,ツバメオモトなども負けじと花を付けているが,シラネアオイの群落に圧倒されて,ここではひっそりとしているようだ。早朝の頂には小鳥のさえずりだけが聞こえる。


今から花を広げます。

 オロフレ峠の木々の緑はまだ薄いが,登山道は陽光燦々,オロフレ山の登山道脇の斜面は満開のシラネアオイでうめ尽くされている。花の山だけあって頂上には既に登山者が結構いるが,その頂上付近に見るべき花はない。オロフレ山の登山道はよく踏み込まれ,歩きやすい。ハイマツの下にベニバナイチヤクソウも蕾をつけている。


尻別岳から留寿都登山口を望む

 オロフレ山から尻別岳へと向かう途中の大滝村で昼食を摂るが,新緑の林から徳舜別岳が望める食堂でつい長居をして話し込んでしまう。尻別岳の登山口までの林床にエンレイソウが多く見られる。登山口に着いたのは午後3時過ぎであったが,陽も高くなったことだからと,頂上を目指す。


シラネアオイ

 尻別岳は羊蹄山の展望台といわれるほど展望に恵まれている。スキーリフトの頭に出るとフウロ,フイリミヤマスミレに始まって,シラネアオイが姿を現す。シラネアオイの花は頂上直下まで続いていて,稜線を独占して歩く贅沢三昧の山歩きであった。


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