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後山林道から三条の湯・テント泊
2018/ 2/27〜28


[1日目]
2018/ 2/27(水)
お祭り〜後山林道〜三条の湯(泊)


後山林道の凍った滝

本沢温泉でテントを張り、天狗岳〜しらびそ小屋と回ってくる予定でいたが、なぜか面倒になってきた。温泉とテント泊だけなら近場でいいだろうと、三条の湯に行き先を変更する。丹波山においしいパン屋さんがあるというのもいい。


後山林道補修工事事務所脇の簡易トイレ

後山林道を片倉橋ゲートまで進みゲート前に車を停める。平日なので車もなし、人の気配もない。まあまあの重さとなったザックを担いで林道を進む。途中で林道斜面の工事が行われていて警備員も配置されている。その先を進むと工事事務所があり、脇に囲いで目隠しされた簡易トイレが置かれていて、「登山者も自由に使ってください。」「衛星携帯電話を用意してあるので必要なときは使えます」との案内が書かれている。そこまでの念入りな安全対策、便宜の用意が警備員の配置につながっているのだなと感心する。工事会社は山梨県の深沢工業所である。


三条の小屋への道

至れり尽くせりのサービスもいい。ただ、このようなサービスにはどこかで対価が発生する。もっとシンプルなほうがいいなぁとは思いながら、人の多くはこのようなことが当たり前と思っているのだろうからいいか。


三条の湯

三条の湯には事前に利用の旨を電話連絡しお風呂の準備もお願いしていた。テント泊600円、入浴600円というのは公定レートだが総額の実効レートは少し安いようだ。利用者のいない平日にわざわざお湯を沸かしてもらうのは気が引けるが、最大の楽しみなのでまだ陽があり、社会では皆さんが一生懸命労働に勤しんでいる時間帯にありがたく利用させてもらう。


三条の湯・テント場

小屋番さんは「山ちゃん(山岸さん)」に代わっている。山崎さんは、東京都の消防職員で山岳救助隊員であったが、思うところがあって2018年から三条の湯の小屋番さんを務められているとのことであった。勤務環境が厳しく職場内の規律も一般社会人が想像もつかないほど厳しい目を注がれるが安定した身分が保証される公務員を辞し自分がやりたいと思う道に進むというのは勇気がいることだろう。そのような前職の経験が小屋での真摯で前向きで一生懸命な仕事ぶりに現れていると思う。


my tent

お風呂から上がったら(テント泊の身ながら)飲酒+夕食のために食堂を使わせていただく。春まだ早い2月下旬の夜にテントの中で飲む酒より、やはり遠赤外線を背中に浴びて飲む酒は、やっぱりいい。夜長お話ししているときに趣味の話になって、山ちゃんが手作りのアボリジニの楽器「ディジョリドゥ」を演奏してくれることになった。ディジョリドゥは祭祀で用いられる楽器のようだ。地の底から響いてくる言霊を聞いているような感じだった。


遠赤外線

テント場に一張りあったテントは、雲取山を往復したという学生さんたちだった。お風呂にも食堂にも顔を見せず、翌朝も早くに出立されたようだった。


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