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高山植物の別天地 暑寒別岳 箸別コース
(2003.7.13)



ミヤマアズマギク

週末の天気予報に反して,出発時には小雨が降り出しており,登山口もガスがかかっている。暑寒別岳には,雨竜沼コースのほか,日本海側からの暑寒コースと箸別コースがあるが,お花畑が充実していることで人気の箸別コースをたどった。登山口には既に多くの車が停まっている。

頂上までの標高差は約1,000mで,登り4時間,下り2時間30分のロングコースである。5合目までは見通しのきかない湿った樹林間を歩き,7合目まではドロドロの登山道で歩きずらいが,7合目で急に展望がききイワウチワを主体とした広大なお花畑に出る。


大地に合わせ背丈の高いエゾノハクサンイチゲとシナノキンバイ

このお花畑からは急な登りとなるが,暑寒コース分岐までは雪渓が多く残っており,雪渓の上部一帯はお花畑となって,お花畑の中の登山道を延々と登って行く。すでに花の盛りは過ぎたとはいえ,それでも暑寒別岳箸別ルートのお花畑には,多種多様な花が咲いていて,まさに別天地である。是非とも花の盛りの時期に,じっくり登ってみたい山である。

 コースそのもの自体はなにも難しいところはなく,ただお花畑を楽しめばいいだけだが,登山口からしばらくは猛烈なやぶ蚊やブヨなどの襲撃が待っているから,防虫ネットを順部するなど,注意を怠らないことがポイントとなる。特に車の中に入り込んだこれらには,帰路の運転中に悩まされることになる。

◎ 見られた花
イワイチョウ・ウメバチソウ・エゾイチゲ・エゾノハクサンイチゲ・エゾツツジ・ゴゼンタチバナ・エンレイソウ(種)・カタクリ(種)・カラマツソウ・ザゼンソウ・サンカヨウ・シナノキンバイ・シラネアオイ(種)・タカネナデシコ・チシマギキョウ・チシマフウロ・チングルマ(種)・ツバメオモト・トウゲブキ・ニリンソウ(種)・ハイオトギリ・ヒメイチゲ・マシケゲンゲ・ミズバショウ・ミヤマアズマギク・ミヤマオグルマ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマ・リンネソウ


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