[HOME][1日目


高尾山でテント泊
2019/3/14〜15


[2日目]
2019/3/15(金)
日影沢キャンプ場〜景信山〜城山〜高尾山〜日影沢キャンプ場

 
高尾山・日影沢キャンプ場

高尾山・日影沢キャンプ場の夜明け前後の気温は−1℃ほどだったと見え、キャンプ場に隣接した駐車場の車は、真っ白になっていた。朝食を終え、テントを撤収する際に作業が便利だからと指ぬき手袋を使った結果、指先は我慢ができないほど冷えてしまった。

そんな寒さの中、中央高速に沿って南東尾根登山口へ進む。南東尾根登山口は中央高速・小仏トンネルの東京側出口の上に位置していて、車の走行音が届いてくる。


セツブンソウ

 この尾根は、景信山までの延長が約1,800mあり、それなりに等高線が詰まっているから、山を登っているという充実感を味わうことができる。これまで高尾山と言えば気軽なハイキングコースととらえられがちだが、実際はそうでもなさそうである。
 高雄警察署が取りまとめた平成29年の高尾山系での遭難事故は100余件あり、うち3人が滑落で死亡し、滑落・転倒による重傷事故が15件も発生している。


シュンラン

 最近は農作業にばかりかまけているから、登山用の筋肉が維持できていないと見られ、南東尾根の登りはきつかった。しかし、思いもよらずセツブンソウに出会えたり、景信山から小仏峠へ向かう尾根ではシュンランが朝日を浴びているなど、楽しみもあった。

 小仏峠でコーヒーを飲んでいると、大きなザックを背負った若い2人が下りてきた。日影沢キャンプ場にはテント泊者は他にいなかったし、朝の早い時間なので話しを聞いてみた。

 2人は都内からの登山者で、テント泊をしたわけではないが、山でのテント泊デビューのための体力作りをしているということだった。爽やかな男性と楚々とした女性はお似合いのカップルで、山の話、テントの話しなどでしばし足止めを強いてしまった。


景信山

 「それでは」とお2人と別れ、巻道を選んで城山へと向かう。このころになると平日ながらも人が多くなってきて、高尾山の人気ぶりを感じさせられる。高尾は花の山で特にスミレが多いと聞くが、メインコース上ではほとんど見かけることはなかった。


リンソウ

小仏峠からはほとんど足を止めず、また高尾山頂を避けて4号路に入る。4号路は急斜面に道が付けられていて、ここで足を滑らせると大きな事故になると感じるほどの斜度がある。4号路の途中でいろはの森コースを日影沢に向かって下りるがそれなりの下りであり、終点の日影沢キャンプ場に着いたときには、それなりの満足感が得られた。

所要時間は4時間40分ほどであった。


高尾山・日影キャンプ場 管理棟

日影沢キャンプ場に到着すると驚くほどの数のハイカーが昼食の最中だった。日影林道を下りていくと植物観察のグループも多く、JR高尾駅始発小仏BS行きのバスも増発されて連なって走ってくる。テントでの前泊、午前の下山が静かな高尾山を楽しむコツだと認識したのだった。


[HOME][1日目