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八ヶ岳/西天狗岳で極寒体験 (2014)
2014/ 3/ 7〜8
Team Hidaka Vol.


天狗岳


 3月 7日 (金) 

 黒百合ヒュッテにテントを張って天狗岳を登ろうとの、2月末に予定していた計画は予報がよくなかったので中止した。今回も稜線での強風が予想され、午後3時の気温がマイナス20℃以下との予報だったものの、、いつまでもぐずぐず躊躇しては何もできない、だめなときは身の丈に合ったところで引き返す心づもりで、車を走らせる。1日目に渋の湯から黒百合ヒュッテまで登り幕営し、2日目に天狗岳を往復する予定とした。

 中央高速を諏訪南ICで下り、原村を経由して湯のみち街道を奥蓼科温泉郷「渋の湯」まで行く。高速を下りて八ヶ岳の裾野の道を走ると雪がうず高く積まれている。日影はアイスバーンとなっていて道も狭い。「渋辰野旅館」を過ぎたあたりから圧雪路面となり、さらに道を登って行くと除雪の幅が狭くなってくる。車を停められる道の終点「渋の湯」で駐車料金(一日あたり1,000円)を支払い、身支度を整える。


黒百合ヒュッテへ向かう

 渋の湯からの取付きはすぐに、新雪で覆われた急斜面となる。しかし、トレースはしっかりしているし特にアイゼン等を必要とするところ(状況)ではない。鬱蒼とした暗い樹林帯を淡々と登るとパノラマコースの尾根に乗る。少し明るくなった樹林帯をさらに進むと、急にポッと視界が広がり、黒百合平に出て黒百合ヒュッテが待ち受けている。と言っても、テント泊なので小屋への用事は幕営料(一人1,000円)の支払いと、小屋のトイレの使用だけではあるが。なお、黒百合ヒュッテのトイレは、テント泊の者も小屋内のトイレを使うことになっている。トイレは暖かく、広く、そしてきれいである。


天狗岳に向かう

 平日の午後の早い時間の到着なので、テント場にはまだ一張りのテントしか張られていない。適当な場所で積もった雪を踏みしめテントを設営する。稜線から上に風はありそうだが天候もまずまずなので天狗岳を往復することにする。高石小屋から自分でトレースを付けてきたという人は、黒百合平まで7時間かかったと言っていた。(渋の湯からだと夏道で4時間のコース。)
 これから行くべき天狗岳は、夏道で1時間15分のコースであり、2〜3人分のトレースもあることから、あとは吹き付ける強風次第である。予報では風速17m/sほどであった。午後3時の予想気温がマイナス20℃を超えていたので、寒さ対策を十分にしたはずではあったが、ゴアの防寒手袋が意外にも強風にさらされると(手の甲の表地から微妙に冷気が入り込み?)防寒性能を著しく低下させるのであった。 


天狗岳頂上

強風で視界もあまりきかない頂上をすぐ辞して黒百合ヒュッテのテント場に戻る。夜間の気温はマイナス20数度にも下がることが予想されたので、身支度をしっかりしてから、すぐさま盃を傾けそして夕食となる。テントのフライシートはたちまち凍り付く。日本酒に騙されて?あまり寒さを感じない。上下ともインナーダウンで身を包んでシュラフに潜り込んだので、なんの寒さも感ずることなく眠り込む。


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