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タタラノ頭(有間山)のはずが白岩の石灰岩採石場へ
2011/ 3/ 8



実感しました


 予定では名郷から林道を歩き、山中(542m)からウノタワに出るつもりであった。そのあとは鳥首峠〜橋小屋ノ頭からタタラノ頭(有間山)を往復して蕨山から名郷に下りる行程を組んだ。前日、関東平野でも3月の雪が降ったので、山の上は相当積もっているであろうことは織り込み済みだった。

 山中から妻坂峠には一度登ったことがあるからという潜在意識もあったのだと思う。GPSにルートを落とさずに山に入った。しかし、山中から分ける林道まで行かないうちに一つ手前の林道を沢沿いに入った。雪が積もった林道には車の轍が一つだけあり、それが沢沿いの林道を登って行っていたから、ここが山中の分岐だと早合点したのだった。


倒木と斜面崩壊

 林道の終点から山道に入るが、結構しっかりした踏み跡があって疑うことなく登って行ったが、倒木が激しくなってしまいには崩壊斜面があり、そこにはビニールテープが巻かれていたので沢に下りて隣の急な尾根に取り付いた。しかし、そこに踏み跡はなくいったん登り始めたら下りることが難しいところだったが、どこかで踏み跡に出るだろうと登って行った。

 しまいには、大きな岩塊に行く手を妨げられたので斜面をトラバースして緩斜面を探し、ほうほうのていで見晴らしのあるところに出ると、そこは白岩の石灰岩採石場の上であり、一人分の新しい足跡が鳥首峠方面の山に延びていた。そのあとを追って登るがその足跡は斜面を登ったり、樹林帯に入ったりして結局は登山道を探し当てられなかったものと見え、採石場の道を下りて行っている。


750mでのトラバース後の雪が積もった急斜面には肝を冷やした。

 何度か道を探索したが果たせず雪も舞ってきたので、モチベーションは急激に低下してしまったので、下山することにした。そうはいっても、重機で砕石している現場の中を下りて行かなければならない。前者の足跡をたどって作業中の砕石現場を通り抜け山の中の道路を下りていくと、ケーブルのあるところで道はなくなっていた。

 詰所の先に出ても道はなく進退窮まるが斜面を下り、唯一の交通手段であるモノレールが敷設された急斜面をどうにか下りていくと、鳥首峠に向かう登山道に出合うことができた。



JFEミネラル白岩採石場(1)


JFEミネラル白岩採石場の上(2)


JFEミネラル白岩採石場(3)


JFEミネラル白岩採石場(4)

 延々と名郷への林道を歩く。名郷のバス停で一息つくと、「山は甘くない」という看板が目の前に立てられていた。まさに今日の自分が言われている言葉であった。このハプニングで、今回の本来の目的である春の花が見られそうな場所の探索はできなかった。


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