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酉谷山避難小屋の水場の現状
2014/11/23


【参 考】
酉谷山避難小屋の水場の画像集
(2010年〜2014年)



 酉谷山避難小屋の水場が荒らされて、水がすっかりで出なくなってしまったことの一部始終をブログにあれこれ書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/ciqi2/55046774.html
 
 山奥の避難小屋唯一の水場を壊し、水の流れをなくすという人の道にもとる行為である。季節によって水が出ないならそれは自然現象なのでしかたないが、人の手によってあれほど醜い姿にさせられては、看過できない。

 水場がいたずらされたのは、なにも今回が初めてではない。最近では今年10月である。水場の土壌が2年かかって落ち着き草花も生えるようになったのに、訳も分からない者にいたずらされてしまった結果は無残で、ひどいことだ。泥棒がこの世からいなくならないと同じように、山にも不届き者がいないわけではない。

 壊されればまた水が得られるように修復するしかない。しかし、わずかな水の湧水口を見つけその水を集めるということは、なかなか簡単にできることではない。


損壊された水場〜Nさんの努力もむなしく(2014/11/23)

 この水場が触られたのは11・22(土)に酉谷山避難小屋に泊まった女性2人を含む3人組のうちの1人だったということだということだ。人は衆をたのむとこのように羽目を外すことが往々にしてあるようだが、どこかの会に所属していれば、その者が誰かは比較的容易に特定できるはずである。この人は、後から来た登山者の避難小屋の利用を拒絶したり、勝手なふるまいをしていたとのことである。そのような情報は伝わるものである。


[2014/11/26追記]

  情報はすぐ伝播する時代である。この行状を伝える情報は複数見ることができた。



2014/4/18 「水場を触ると水が採れなくなります。確実に!」と書かれている


2014/6/6 山が保水していれば流れはこのとおり


水場が破壊される前は水場には草花が茂っていた (2014/6/27)



 いずれにしても、山の水場は貴重なもので、かつ、あるべきところにそれがないということは、登山者にとっては死活的なものだ。2013年10月、北海道日高山系「ペテガリ岳東尾根コース」と歩いたとき、水を切らして約14時間歩いたことがあった。その時ほどの危機的状況にはならばいだろうが、当てにしていた酉谷山避難小屋の水が採れないとすると、少なくとも数時間は水切れのまま歩かなくてはならないこともある。そのような人もでて来るのだから、訳も分からず水場をいじるということはやってはならない、ということが分からないから何度も何度も同じことが繰り返されているのだ。


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