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酉谷山避難小屋からヨコスズ尾根
2011/ 8/19〜20


 8月19日(土) 2日目  


小雨の降る朝

 同宿の大学生たちは、山の道具屋のca la fate近くにあるG大学の探検部の人たちでした。昨晩、「明日は何時出発ですか?」と聞くので「7時30分の予定ですが、あなたたちは?」と問いかえると「当初の予定は4時半でしたが、一緒のころでも構いません。」と言うので、「遠慮しないで予定通りにしてください。今晩の酒盛りもなにもかも遠慮は不要ですからね。」と伝えました。せっかくの若者の世界を一人の年配者が邪魔をしてはいけませんね。そうは言いましたが、実際はみんなに早く出て行ってもらうと、掃除もしやすくなるし都合がいいからだったりもするのですが・・・。


いいですね、きれいですね。

 学生さんたちが出発の身支度を終えようとしているときに起きだして朝食の準備をします。外気温は15℃、室内は20℃もあるので、今日の歩きも辛いものがありますが、基本的に登るところがないので気楽です。しっかり朝食を摂ったあとは趣味の小屋の掃除です。水場を覆っている草を刈ろうと算段していたのですが、委託された地元の方によって綺麗になっていました。そこで小屋の土間を湿らせて溜まった土を掃きとります。


こじんまりとした別荘

 名残惜しいのですが、そろそろ小屋を辞す時間となってしまいました。雨に濡れた長沢背稜を一杯水避難小屋に向かいます。この間ほぼ水平ですから、疲れた体には優しい道です。いつものラジオ番組を聞きながら歩きます。熊棚もあるし、昨年はツキノワグマにも遭遇しましたので一石二鳥です。いつものようにサクサクと心地よく歩きます。


七跳尾根分岐

 G大学の学生さんたちは、今日は有間山か川苔山を往復し一杯水避難小屋に泊まるといっていましたが、休憩のために小屋に立ち寄ると、全員が小屋に留まっていました。足を痛めた一人が残って、残る4人は東日原を往復すると言って出て行きましたが、ヨコスズ尾根を往復することでの錬成より、会話からビールを仕入れることに主眼があるようにも思えましたが、山で飲むビールは何物にも代えがたいものではあるのも事実です。


長沢背稜

 ひとり残ったT君としばし話し込んだのち、別れます。小屋から東日原までは約800mの下りとなるので、結構大変なルートですが、奥多摩で早く湯を浴びたい一心でひたすら歩きます。これまでいろんな時期に、いろんな天候の中、山を歩きましたが、今回ほど雨に打たれ、そして発汗した経験はありません。ヨコスズ尾根に花があろうはずもないとただひたすらに下りますが、滝入ノ峰からの尾根道と登山道が合わさるしばらく手前の斜面に、ソバナが数株とフシグロセンノウが3株あったことに新鮮さを感じたのでした。



フシグロセンノウ


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