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酉谷山避難小屋から吹雪のタワ尾根を下る
2012/11/30〜12/ 1


酉谷山避難小屋


 12月 1日(土) 2日目  

  タワ尾根が好きだ(った)という男性は、今日は一杯水避難小屋までということです。道程は1時間半ほどですが小屋でのんびりしたいということで早立ちしていきます。雲取山からの男性は今日もロングコースを採って下山すると出発して行きました。今日はこの小屋でゆっくりのんびりしていきますが、小屋の掃除は地元の管理を担っている人が昨日ピカピカにしているのでやることもありません。陽だまりでまったりします。

 
少し回復

 この小屋の水場は、11月23日までに排水升が取り替えられ、配水管交換の工事が終わりました。ただ、水の流れが変わったのか、昨日はほんのわずか、ポタン、ポッタンとしか流れず、水が溜まるのを待っていると風邪を引きそうでした。しかし今朝は、未明から流れがわずかに回復し、安堵です予断を許しませんので、ご心配の向きには水の担ぎ上げをお勧めします。なお、これまで流れていた旧酉谷山小屋から酉谷山避難小屋の間の斜面から出ていた水も、タワ尾根分岐から酉谷山避難小屋方向に進んだところの背稜下部の斜面の水も止まっています。)


朝の酉谷山避難小屋

 そろそろ小屋にお暇を告げる時間になってきました。今日は第一級の寒波が流れ込むということで、真夏の服装では寒いことから、ヘッドバンドを着用します。酉谷山を巻きながら行福ノタオに出ると冷たい風がガスを伴って吹き抜け、山の北斜面は霧氷で真っ白になっています。


長沢背稜

 長沢背稜から、4週間連続の山歩きで心もとなくなった膝を庇いながらタワ尾根を下ります前々回にはなかったひしゃげたビニール傘が落ちていますが、今日はそれを回収する意欲が湧かないので、それを斜面から拾ってきて飛ばされないようにしておくだけ。それにしてもタワ尾根を傘を差しながら歩くなんて風流な人です。


金袋山

 大京ノコルを過ぎて尾根に乗っかると、馬酔木が密集している尾根で男女2人と交差し、先頭を歩いていた女性に「どちらへ」と声をかけします。明るい笑顔で答えてくれた方がPIPPIさんだったことは、下山してから分かったのでした。ウトウノ頭を進んで篶坂ノ丸手前で登ってくる単独の男性に会ったころ、急に風が出てきて雪となりました。落ち葉が飛ばされどれがタワ尾根の正道なのか分からなくなり、いつもの尾根を右に分ける地点で方向を定め斜面を下りたはずが、いつもと違う景色の大きな岩が目の前に出てきたことでロートを見失ったことに気付きます。そこでGPSで現在地を確かめると少し手前の斜面を曲がって下りたことが分かりましたが、雪は次第に吹雪となってきたのでレインウェアーの上を着用し手袋も冬用のゴアテックスの物をはめます。


間もなく小屋が呑み込まれる

 いったんタワ尾根に出て見覚えのある樹木のところまで登り返して戻ってから、木々を確かめながら下ります。いつもなら白地に赤のストライプが入ったものに「日原」と書かれ木に巻かれていた目印が無くなっていて、その先の右手奥を見ると見覚えのある赤テープがあって、ようやく視界不良の尾根を安心して下ることになったのでした。その結構斜度のあるところを下ると男性二人に会います。水場を心配していましたが、水涸れの情報が流布されていることからでしょう。(この男性二人はその後、ウトウノ頭で道をロストし、四軒小屋尾根を小川谷方向に下りてしまったUnlimitedのまささんたちかもしれない。)


最近取り付けられたもの

 土曜日なのでこのあと青年男女4人のパーティとも交差しましたが、いかにも山歩きが楽しいと言った表情と服装・装備は、バリエーションルートをしっかり楽しもうという意気込みにあふれていました。しばらく先に進んで気付くと、この4人の足跡がぱったりなくなっていたので、多分オロセ尾根を登ってきたのでしょう。メジャーな山は山ガール・山ボーイで溢れかえり、テント場も大盛況のようですが、一石神社からのタワ尾根歩きをわざわざ回避するとは、通な人たちと言わざるを得ません。


林道を進むと太陽寺


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