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タワ尾根から酉谷山避難小屋
2012/12/21〜22
好きな風景 長沢背稜
■ 12月21日・土曜日 (1日目) ■
2012年最後の山登りはタワ尾根〜酉谷山避難小屋としました。今年も何度もお世話になった酉谷山避難小屋ですが、これ以外の場所には食指は動かないのです。樹齢数百年といわれる金袋山のミズナラの巨樹は名が知られているが、それはこの界隈の巨樹のうちのほんの1本に過ぎないのです。幹回りが2〜3mもある巨樹を眺めながらのタワ尾根と、尾根を離れて酉谷山分岐までの長沢背稜は数々の巨樹めぐりができ、何度歩いても飽きのこないコースです。
一石山への尾根に出るための試練
社会は暮れを迎えて忙しいというのに、東日原の集落をぼちぼち歩いて行きます。おりからの寒波が押し寄せていて寒さは厳しいのですが、夏山の服装に一枚足すとちょうど良く、一石神社からの急登は快適で、あっという間にベンチに到着してしまいます。ベンチからはやや斜度の緩んだ尾根を登って、籠岩に近づくに従って半端じゃない急登になります。ここは上り下りともタワ尾根の危険地帯と言っていいでしょう。くれぐれも登山道の踏み外しによる滑落に気を付けるべきところです。
金袋山からの道すがら
ミズナラの巨樹から尾根のメインルートになります。自然林の巨樹巨樹が出迎えてくれる快適な尾根歩きになりました。冬になるとツキノワグマの足跡があちこちに見かける場所ですが、今回はツキノワグマの鋭い爪跡がお出迎えです。この界隈はツキノワグマの出没地ですが、熊鈴はうるさくて煩わしいので使いません。それほどナイーブになることは必要ないかなと思います。
熊ちゃんの痕跡
特に最近、この尾根の樹木に色とりどりのテープが付けられていて、野趣を損なっています。それもこれもウトウノ頭から先が登山地図で破線になって紹介された所以でしょう。10月に登った北海道日高山脈北戸蔦別岳へのルートには、これでもかこれでもかというほどテープが付けられていましたが、タワ尾根も双璧を誇ることができるでしょう。でもね、これほど付けられるとうんざりするので、日高の山を登る人もタワ尾根を歩く人も、下山時は回収してもらいたいのですがね。
さて、酉谷山避難小屋までのルートを歩くときの最大の関心事は、他者の靴跡です。ウトウノ頭までは、まったく足跡はなかったのですが、ホイッとウトウノ頭に出ると男性集団が10人近く、小川谷方向に背を向けて座っています。こちらが頂上に近づいても振り向く者は皆無でまったく興味なし、話し声もないが、寒風に吹きさらされながらそれぞれワインなどを飲んでいて、理解不能なので、立ち止まることなく大京ノクビレに向かいます。
酉谷山避難小屋
いやぁ、寒いのなんのって、早く小屋に着きたい一心です。長沢背稜の雪の積もったところに複数の足跡がありますが、今日のものは女性1人分の新しい足跡だけです。ところが酉谷山避難小屋に着いてみると、先着者は男性一人のみであり、聞くと女性とすれ違ったそうで、一杯水避難小屋を予定していたようです。そういうことで、この先着者とあれこれ話をして夕飯も済んだ日暮れの後に、鴨沢から雲取山経由で歩いてきたという健脚さんが到着しました。この健脚さんは前回も同じルートを採って同宿した人だったのでした。先着の2人とも、酒も底をついて寝るだけの体制だったのですが、健脚さんはウィスキーを1本空けたようだったのでした。
往路(1日目) | 復路(2日目) | |||||
着 | 地点 | 発 |
着 | 地点 | 発 | |
東日原 | 1006 | 酉谷山避難小屋 | 1000 | |||
1036 | 一石神社 | 1036 | 1050 | 七跳尾根分岐 | 1055 | |
1230 | 金袋山 | 1230 | 1108 | 一杯水避難小屋 | 1120 | |
1300 | 篶坂ノ丸 | 1320 | 1310 | 東日原 | ||
1408 | ウトウノ頭 | 1408 | ||||
1315 | 長沢背稜 | 1335 | ||||
1424 | 大京ノクビレ | 1424 | ||||
1456 | 長沢背稜 | 1456 | ||||
1530 | 酉谷山避難小屋 | |||||
所要時間 | 0524 | 所要時間 | 0510 |