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ミツバツツジ咲くタワ尾根から酉谷山避難小屋
2012/ 5/ 5〜6
ミツバツツジ
■ 5月 5日・土曜日 (1日目) ■
1週間前にタワ尾根を登ったばかりですが、長時間山を歩きたくて再びタワ尾根を登り、2日目は雲取山方面へ向かって芋ノ木ドッケから三峰口に下りようと計画しました。長沢背稜を芋ノ木ドッケまで歩く理由は、イワウチワとミツバツツジを見ることですが、アズマシャクナゲの様子も気になります。下山日の2日目の天気予報は平地で「午後から雨」なので、朝からの雨も予定に入れておきます。また、ゴールデンウィークの最終日なので、前回の轍を踏まないようあらかじめ西武鉄道のレッドアロー号の特急券を予約しておきました。
中日原から稲村岩と鷹ノ巣山
奥多摩駅から東日原へ行くバスを待つ人の列は長く、前回より1便早いバスにもかかわらず2台のバスは満員で、どうにか乗車できることになりました。バスを待つ人に、車掌さんは「昨日の雨で川苔林道と登山道が崩壊し、川苔山には登ることができません。」とハイカーに声を掛けて回ります。若い女性2人から、「川苔山に登れなかったら、どこに行ったらいいでしょうか。」と聞かれます。それではと「持っている地図を見せて。」と尋ねると、川苔山を中心とした概念図しか持っていません。教えようもありません。車内でも、東日原でも他の2組から同様な質問を受けましたが、昭文社の山地図さえも持っていないということです。川苔橋で下りた御嬢さん2人は、いつの間にかもう1台のバスに乗り換えていて東日原のバス停にいたので、天目山への道と注意か所を教えて、一石神社へと向かいます。
金袋山のミズナラの巨樹への道すがら
1週間前に登ったばかりのタワ尾根ですが、今回はトレッキングポールを使わないで登ります。出だしは意気軒昂ですが、すぐに筋肉に疲れが残っていることが分かり、倦怠感を覚えます。立ち止まらないようにしながら、休憩地点としているベンチまで頑張ります。ベンチでお腹を満たして一石山、ミズナラの巨樹と標高を上げ、1200m地点に来るとミツバツツジが咲いています。先週に比べ100mほど、咲く場所の標高が上がっています。
標高1200m 長沢背稜を奥に
この日のミツバツツジは、新緑が芽吹いた自然林の標高1200m前後の場所にだけで咲いていて、それ以下もそれ以上の場所にも咲いているものはありません。なかなか正直な樹木です。その先、金袋山から延びていたモノレールは完全に撤去されていて、静かな尾根歩きを楽しみます。それでも、こんなに早い時間なのに下りてくるひとと出会います。タワ尾根ノ頭まで行ってきた人、ウトウノ頭までの人、上段歩道から四軒小屋尾根を登ってきた人などです。
ミツバツツジ
ウトウノ頭で、四軒小屋尾根を登ってきた人としばし話しをした後、大京ノクビレ、モノレール敷設場所を通過してタワ尾根ノ頭の下で長沢背稜に出合います。しばらくは人の姿も見かけず、まだ芽吹きも始まらない道を酉谷山方向に進みます。昨日の大雨でいつもは涸れている小さな沢筋の源頭で水が噴き出し鮮烈な流となっています。前方からトレラン姿の女性が来てしばし立ち話をします。吾野駅から棒ノ折山、蕎麦粒山を経由してきて、これから三峰口まで下りるといいます。もう午後2時を回っているというのに、登山者の足ならまだ5時間は掛かるコースです。ニコニコと明るい、いい顔をした人でした。
長沢背稜
タワ尾根と長沢背稜の分岐点から少しのところで水が出ていたところがあったので、流れを整理して遊んでいたことから、小屋に着いた直前に男性3人グループが小屋の板の間を占めていて、先着の男性1人と合わせ5人で板の間に今宵の睡眠場所を作ることになりました。その後、次々と小屋を覗いて行く人がいますが、諦めて稜線上に行ったようです。最後の男女ペアが野営の準備をして、今日の酉谷山の夜は更けていきます。夕食を済ませて夜景を見に外に出ると月が明るく感じます。それが「スーパー満月」だったとは、その後にラジオで知ったのでした。
スーパー満月
隣り合わせとなった男性とは、登山道具に関する嗜好が似通っていて、話しが大いに盛り上がりました。山を歩くことが好きで研究熱心な人とお見受けしました。心配性の自分と違ってULな山歩きを実践していて、軽快そのものです。午後8時にもなると就寝タイムですが、3人グループの人たちは横になった途端寝息を立てています。イヤホンでラジオを聴きながら横になりますが、北アルプス白馬岳、爺ヶ岳での大量遭難のニュースが何度も流されていました。
往路(1日目) | 復路(2日目) | |||||
着 | 地点 | 発 |
着 | 地点 | 発 | |
東日原 | 0805 | 酉谷山避難小屋 | 0610 | |||
0835 | 一石神社 | 9840 | 0655 | 七跳尾根分岐 | 0700 | |
0945 | 一石山 | 0945 | 0730 | ハナド岩 | 0730 | |
1055 | 金袋山 | 1055 | 0750 | 三ツドッケ | 0755 | |
1120 | 篶坂ノ丸 | 1120 | 0815 | 一杯水避難小屋 | 0825 | |
1200 | ウトウノ頭 | 1220 | 0915 | 滝入ノ峰 | 0915 | |
1315 | 長沢背稜 | 1335 | 1030 | 東日原 | ||
1420 | 酉谷山避難小屋 | |||||
所要時間 | 0615 | 所要時間 | 0410 |