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酉谷山避難小屋からヨコスズ尾根を下る
2012/ 9/15


ツリガネニンジン(?)


 9月15日・土曜日 (2日目)  


贅沢な眺め 右奥に富士山

 起きてみると外気温は14度です。もう夜は明けかかっています。昨晩はいつの間にか眠りに就いたのでした。イスカのAIR280でも暑くて一度目が覚めたものの、快適な一夜でした。窓を明けると冷たい空気が流れ込んできます。もう虫もあまり入ってきません。酉谷山の清水でコーヒーを淹れ目を覚まします。


かさ雲

 もう、メスティンでの炊飯も失敗することはなくなりました。今日も、メスティンの底にわずかにおこげができるぐらいの上々の出来上がりです。今日の出発予定時刻は9時ですから、のんびりのんびり時間を過ごします。


メスティンでお米

 


トランギアのノンスティックフライパン(20cm)

 のんびりとしたこの時間がいつまでも続けばいいんですが、突然小屋の戸が開けら、静寂が破られます。こんなに早い時間にどこから現れたのだろうと、ソロの男性を見ます。昨晩は一杯水避難小屋、そして今日はここに泊まるそうです。そうは言ってもまだ午前9時前、土日の酉谷山避難小屋のスペース確保も大変なことになっています。そういえば、小屋ノートには、この小屋の存在をあまり多言しないことと書かれていました。


タワ尾根 (ウトウノ頭と四間小屋尾根))

 もう潮時と、小屋を離れます。気持ちのいい木漏れ日を浴びながら長沢背稜を歩きます。もうそろそろ、ツキノワグマがクマ棚を作る時期ですが、昨日のタワ尾根もこの長沢背稜にもまだありません。一杯水避難小屋までの間に3人とすれ違っただけで、今日の稜線は静かなままです。


酉谷山避難小屋から長沢背稜への道

 昼前に一杯水避難小屋に着くようにし、少し早い昼食をゆっくり摂ることとしていました。避難小屋は締め切られているのでモワァッと暖かい空気が溜まっているので高窓を開放して空気を流します。のんびりとコーヒーを飲んで、そのあとは寝転んで本を読もうと思っていたら、チリンチリンと鈴の音が近づいてきます。


間もなく一杯水避難小屋

 クライミングと沢を本業としているという鈴の音の主と話しをしているうちに、予定の滞在時間が近づいてきました。ここからは恐怖の下りが始まります。おそるおそるヨコスズ尾根を下ると、案の定大腿四頭筋がパンパンに張ってきます。何度もストレッチを繰り返し、痛みをごまかし、耐えながらどうにか東日原にたどり着くことができたのでした。(注)初期の変形性関節炎。炎症を抑える薬を服用しながら経過を見て、状況によってコンドロイチンを注射することになります。膝を温め血流を良くすることも重要のようです。「こんな時は自重し完全に症状が治まってから山に行くべき」と、お世話になっている接骨院の院長からのアドバイスです。

 


最近の電波事情

 【携帯電話の電波状況】
 これまで、タワ尾根を登って滝谷の峰下の長沢背稜が合わさる場所から酉谷山避難小屋までの間で携帯電話のアンテナが立つところは、酉谷山への登り口とその手前の鞍部で秩父側の建物が遠望できるところだけでした。ましてや小屋では電波をキャッチすることはかなわず。ところが、今回は、酉谷山の登り口から酉谷山避難小屋の少し手前までアンテナが立ち、さらに小屋の外でもごらんのとおりで、メールの受発信が可能でした。また、小屋の内部でも同様です。圏外となったときはいったん手から放してしばらく待つと電波を受けることができるようになるのはなぜなんでしょう。


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