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雨!大血川から酉谷山避難小屋へ
2013/10/4〜5


酉谷山避難小屋の水場


 10月 4日(金) 1日目  

  前穂高岳〜槍ヶ岳の縦走から2週間経って、次の山を考えなければならなかったが、そのテント泊縦走の影響で体が少し怠い。ということで、今回の行き先は癒しの山、大血川から登る酉谷山となった。宿泊地は、いつもの酉谷山避難小屋である。小さな小さな小屋なので、万一スペースが確保できない時のために、ザックにはツェルトを忍ばせる。

 天気予報は、1日目は曇り、2日目は小雨だったので、大血川からのつらい登りに雨が降られなければいいやと思っていたものの、予報に反して最初から最後まで小雨模様だった。急峻な斜面に付けられた泥道の踏み跡を滑らないように注意し、さらに進んで崩壊地点の少し手前にさしかかると前方から3人のパーティが恐るおそる下りてくる。「このような天候なので、崩壊地点であきらめて下りてきました。」とのことだった。


水場のオヤマリンドウ

 1日目に会ったのはこの3人だけ。というより、このコースで人に会うことは稀有なことだ。好き好んでこのコースを歩く人はいないと言って過言でないマイナールートである。そのマイナールートを経て熊倉山からのルートに合わさる。(携帯電話のスイッチを入れっ放しでいたので、合流地点の手前で電波を拾う)湿度100%の鬱蒼とした樹林の中を、小黒から鞍部へ、そして酉谷山へと登る。酉谷山の頂上で、行程管理人に現在位置をメールする。

 この日の小屋の宿泊者は、この天気もあってか2人だけ。当日の日帰りの人によるものか、コンクリートのたたきに大量の水が(こぼされて?)溜まっている。古新聞なども残されているが、概ねいつものように綺麗な酉谷山避難小屋であった。水場は、順調に流れている。ところが、大事なパーツが外されている。


ゴムシートと上部の石の間に挟んである大事なパーツ (2013/9/14に撮影されたもの)

 この(↑)水場の画像は、RossiRossiさんから借用しました。今となってはパーツがあったときの貴重な画像である。RossiRossiさんは、2013年9月14日に酉谷山避難小屋に立ち寄り、そのとき水場を撮影されている。このパーツがなぜ大事だったかについては、事情があってこの記録で公表するわけにはいかない。(なお、その事情というのを知りたい方はTOPページに戻ってから、メールでご連絡いただければその事情をお教えします。)


2013/10/4撮影の水場 パーツがない

 独りよがりになるのは致し方ない。自分(の行い)が正しいと思うのも否定しない。ただこの水場だけは、それなりの理由があってそのスタイルになっているから、その理屈が分からない時は手を出さない方がいいのかもしれない。そうしなければ、その時期に採れるであろう水流の確保も難しく、おいしい水を飲むことも損なわれるということだけは言える。


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