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酉谷山避難小屋から追われるようにヨコスズ尾根を下りる
2014/10/31〜11/1



ハナド岩から


 10月4日(土) 2日目  

 夜半、強い雨が降ったようだ。屋根から雨漏りがしている。初冬用のシュラフでは暑すぎるほどであったが、夕食後の早い時間に寝入って快適な睡眠が確保できた。山(テント泊縦走や避難小屋泊まり)では、α米にフリーズドライの副食がメインの食事というのも仕方がないが、味気もない。今回は夕食も朝食もタンパク質たっぷり、野菜たっぷりの山食を楽しむ。


酉谷山避難小屋の水場

 同宿の人たちは、ロングコースへ、マイナールートへと足を伸ばすという割にはのんびりしていたが、残った2人に後(小屋の清掃)を託して雨がそぼ降る中出立して行った。前々回の山は谷川岳、宿泊先は茂倉岳避難小屋であった。板の間にワックスが塗られピカピカとなっていた。今回(も)、酉谷山避難小屋にワックスを持参してくれたChuanさんが板の間のワックスがけをしてくれる。トイレ掃除を分担しピカピカにしてみた。トイレが臭い理由の一つに、男どもが小便をまき散らすことにある。尿がコンクリートので凹に付着、堆積して臭いを発する。そういえば今回、この小屋の入り口付近で小便の臭いがしていた。


トイレ

 このような汲み取り式のトイレでは、便槽から立ち上がる臭いの発生源の対処も必要であるとともに、私のようなジジイがまき散らす小便が発する異臭の源を除去することも、トイレ環境改善の一助となる。ではどうするか。
 @コンクリートのたたきに水を撒く
 Aスプレー洗剤を塗布する
 Bブラシでこする
 C水で流す
 D窓用ワイパーでコンクリートの水を掻き出し、外に出た水を庭箒で掃く
 バイオ消臭剤の投入と、こんなことで酉谷山避難小屋のトイレはいつも臭い「0」。


長沢背稜

 と、講釈を述べて掃除を終了したころに降る雨も小康状態になってくる。雨対策をしっかりして小屋を後にする。長沢背稜を七跳尾根分岐へと進む。朝一番の運動でここまで歩くとしっかりと汗が出てくる。いつもの休憩地点であり、同時にここは携帯の電波が拾えるところなので、必要があれば形態を取り出して電源を入れるところでもある。


雨なのに・・・

 七跳尾根分岐からは一杯水避難小屋まではノンストップで歩く。この小屋で少し長めの休憩を取る。この小屋には本来酉谷山避難小屋にあるべきものがトランスポートされている。何をしようがかまわないがバイオ消臭剤のトランスポートだけはやめてほしいものだ。一杯水避難小屋のトイレだけは対処不可能だ。


ヨコスズ尾根

 雨の日だというのに、ヨコスズ尾根を登ってくる人に次々と出会う。「こんな雨の日に好きですね〜。」と言ったら「あなたもね〜。」と答えて女性が言う。左側が切れ落ちた滝ノ入峰の巻き道(通常使われる登山道)は落ち葉で敷き詰められている。狭いところは足を滑らせないように、そうでないところはサクサク、サクサクと足を進める。雨の予報ながら歩行中にはそれほどの降雨もなく、紅葉に彩られた山を贅沢に遊んだ2日間であった。


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