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タワ尾根から酉谷山避難小屋へ (2016/11/21)
2016/11/21〜22


        【1日目】
        2016・11・21(月)
        東日原〜日原鍾乳洞〜一石神社〜タワ尾根〜酉谷山避難小屋(泊)


1日目の金袋山 

        またしても壊されてしまった酉谷山避難小屋水場が気になっていた。渇水期の対策を考え、必要な小物を持ち上
        げることにした。西東京バスの終点日原鍾乳洞で下りる。一石神社の階段を日帰りか泊まりかあいまいなザック
        を背負った男性2人が先に登って行く。燕岩で追い付き聞くと「酉谷山避難小屋を目指している。」とのことだ
        った。今回は超スローペースで歩く、休憩はあまり取らないとの方針でいたので、2人に先に行ってもらうこと
        にした。ところが途中で道を譲られてしまったので先に歩く。2人は途中で休憩していたので、ベンチに着いて
        も登ってこない。ベンチまでの傾斜は半端じゃないから大汗をかいてしまったのだろう。


1日目 酉谷山避難小屋

         いつもはベンチでいったん休憩するのだが、今日は休まない。濃霧であり午後から天候が悪くなるとの
         予報もある。ミズナラの巨樹のところでも休まない。その先のいつもの休憩場所の楢の大木のところで
         も休まない。金袋山でザックから行動食を取り出し、歩きながら食す。篶坂ノ丸の手前でとうとう雨が
         ポツリポツリと降ってきたからレインウェアを着込み、ついでにポットのお湯で胃袋を温める。


1日目 到着時の酉谷山避難小屋内部

         ウトウノ頭もノンストップでスルーし、大京ノコルに下りる。ここは今夏、女性が下山時にモノレール
         方向から道を外れ滑落死したところなので、手を合わせてご冥福を祈る。普段は大京ノコルから、正面
         に岩場を見上げて右岸(左側=孫惣谷側)を巻きながらモノレールに出合うのだが、今回は左岸(右側
         =小川谷側)を回ってみる。なぁ〜んだ、こっちのようが随分と楽ちんではないか。何度もタワ尾根を
         登っているのにうかつであった。しかし、右岸にはきちんとテープが付けられているし、下山時にスリ
         ップしなければどうということはないので、ここの道は今まででいい(?)かな。


1日目 2人が出発した後の酉谷山避難小屋

         長沢背稜に出る。ここの出合では電波は届かないがメールを作成し携帯電話で送信予約をする。長沢背稜
         を少し酉谷山避難小屋方向に進んだところで電波を拾い送信してくれた。この次は秩父側の景色が見渡せ
         るところ(酉谷山に近い)と酉谷山避難小屋に届く手前のカラマツ林でアンテナが立ちやすい(docomo
          FOMAの場合)。
         酉谷山避難小屋まで5時間15分を要した。後続の2人は初めてのタワ尾根だということでこの天候のこ
         ともあるし引き返したのかなと思っていたら、1時間45分遅れの午後4時ごろに無事到着された。


2日目 清掃後の酉谷山避難小屋内部

        今回の最大の関心事であった小屋の水場は、順調に流れている。前回施した取水のための小細工は生き
        ている。恒久的な方法を執ろうと思って小道具を用意してきたが、寸法が合わず役に立たなかった。取
        り敢えず前回の小細工を手直ししておく。これが弄られなければ春先まではだいじょうぶだろう。(湧
        水の流れがあればの話なのでご用心!)

        到着したときの小屋の内部及びトイレと言えば、非のつけようがないほどきれいにされていて、その完
        璧さにただうなるしかなかった。
        水場で冷やした泡を飲みながら、曽野綾子さんの「土人」という言葉の用い方について書いたコラムを
        読む。海千山千のプロ市民が発した挑発的・威圧的・侮蔑的・攻撃的言質に直情的に反応した若い警官
        の「土人」発言である。この人たちは口がうまいから気を付けないといけないのになあと思いながら、
        麻原酒造の「琵琶のさざ浪 夏純米」を飲むが、アルコール度数15%の薄味でかつ生酒でないことも
        あって、いつもの酒を持ってくるんだったなぁと悔やむのだった。


2日目 清掃後の酉谷山避難小屋のトイレ

            遅れて到着した2人もアルコールを始める。キンメダイを焼いて炒めたものとアゴとスルメをおすそわけ
        していただいた。今回は乾き物とかレトルトのカレーとかインスタントラーメンしか持ってこなかったの
        で、お返しもできなかったが、おいしくいただく。
        「いびきがひどいと思いますが。」とおっしゃって眠りに就かれた。私を含め、男が、山で、酒を飲んで、
        寝るといびきをかくことが多い。時計が12時を回って目が覚める。板の間を伝播してくるいびきの音と
        いうものを初めて聞いた。


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