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オロセ尾根〜タワ尾根〜酉谷山避難小屋(往復)
2017/ 1/18〜19


[1日目]
2017/ 1/18(水)
東日原〜オロセ尾根〜タワ尾根〜酉谷山避難小屋(泊)


無加温で育てている胡蝶蘭

2017年の初登りは酉谷山避難小屋である。真冬でも仕事の農園勤務、趣味としての家庭菜園で日々寒い思いをしているのに、なぜわざわざ冷たい風が吹き付ける山へ行くのだろうか。休みの日は暖かい家で猫ちゃんとゴロゴロしてれば楽なのに・・・。


孫惣谷林道入口・八丁橋

その答えは、寒い小屋でものんびりできるから・・・。
東日原から日原林道に入ると道路は凍結しているが、スタッドレスタイヤを履いているので慎重に運転すればだいじょうぶ。
八丁橋脇に駐車し孫惣谷林道をしばらく歩く。


オロセ尾根取り付き

陽の射さない植林帯をくねくね登り、金袋山から上段歩道に通じる巡視道を、途中でオロセ尾根に乗る。
画像の切り株、切り株の先のブナの木のペンキで書かれた矢印を目印にする。
この尾根の所々に素人様が塗り付けたと思われるペンキがあちこちにあるが、このようなことは美的でないからやめてほしい。
ついでに、過剰な赤テープも・・・。
特に深紅の布テープはこの界隈で所かまわずどこにでも、そして過剰に張り付けられていて・・・、困ったものだ。


オロセ尾根からタワ尾根に乗った

静かな尾根なのに、無思慮に過剰に付けられたテープを見ながら黙々とオロセ尾根を登る。
遠くの景色を楽しむこともできないこの尾根は、ただ淡々と登るしかない。
その甲斐あってほとんど休憩することもなく篶坂ノ丸のほんの少し手前でタワ尾根に乗る。


タワ尾根と長沢背稜の合流点

篶坂ノ丸からウトウノ頭、大京ノコルと雪の積もった尾根を先へ先へと進んで長沢背稜との合流点へ出る。週末に歩かれたと思われるタワ尾根からの踏み跡が少しあって、助かる。
行福ノタオあたり、秩父側の景色が見ることができる稜線でドコモの電波が立つので、現在位置をメールで送る。


熊棚

雪がなければタワ尾根と長沢背稜の合流点から酉谷山避難小屋までは1時間のコースなのだが、足を踏み外さないようスローな歩きになる。登山道脇に樫の木の枝がボキボキと折られて落ちているので見上げると、熊棚がそちこちに出来上がっている。
もう寒いのだから、めったに熊さんには遭うことはなかろうが、タワ尾根は真冬でも尾根を横切っている足跡を見ることができる。


酉谷山避難小屋

酉谷山避難小屋にようやく着いた。
他に宿泊者はない。
水場はゴムシートが抜かれていて、水の流れは2秒に1滴とごく細い。
(後日の利用で知ったことですが、鹿が水を飲みに来てゴムシートをかじって外に出したのではないかと・・・。状況証拠として、ステンレス缶の中に鹿のうんちがこんもりと・・・。)


[2日目]
2017/ 1/19(木)
酉谷山避難小屋〜タワ尾根〜オロセ尾根〜東日原


これが夕飯・・・。

奥多摩の冬を侮ってはいけない。
雪が深い時がある。
タフな人が酉谷山避難小屋を目指しながら、途中でビバークを余儀なくされたことがあったように・・・。ということで、朝食も簡便で軽いものにしたがカレーメシにコーヒーでは淋しい!


酉谷山避難小屋の窓辺

酉谷山避難小屋の窓辺から見る小川谷、タワ根には雪がしっかりと着いている。
到着時に直した小屋の水場はしっかりと水が採れるようになった。
1月でこれほど採れるようになるとは驚きではあるが、素手でここまでやると我慢のならない冷たさになる。(あくまでこのときの水量であって、この時期は水は採れないとの認識が必要)


朝の酉谷山避難小屋

小屋をすっかり綺麗にする。
すがすがしい。


こぼしで汚れ切った白柄の毛布

この避難小屋がどれほどの人たちによってきれいに維持されているのか。
そのようなことにほんの少しでも思いが至れば、鍋汁をあちらこちらにこぼし汚した毛布を、知らん顔をして畳んだまま棚の上に置いておくことはできないだろう。
この白柄の毛布は、そのような気遣いができない人がぬくぬくと使ったのだろう。
可哀そうに・・・。


到着時の水場


翌朝の回復した酉谷山避難小屋の水場

もうずいぶんと長居してしまった。
名残惜しいが小屋にお別れする。
出発時刻は午前9時45分。


酉谷山避難小屋

もっと雪が深い時にまた来よう。
もっと疲れながら小屋にたどり着くように!


タワ尾根分岐へと向かう

朝の長沢背稜からは光り輝く相模湾を見渡すことができる。
午前10時を過ぎて暑さを感じる。
あとは淡々とタワ尾根を歩きオロセ尾根を下るだけ・・・。


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