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人気急上昇 坪山のイワウチワ
2007.4.12



東尾根のイワウチワ

 坪山は,イワカガミの咲く山として数年前から目をつけていた上野原市飯尾の山である。最近になって,坪山はヒカゲツツジの咲く山として人気沸騰し,バスが仕立てられツアー客がたくさん入り込んでいるようである。2000年版昭文社の「山と高原地図 高尾・陣馬」では,坪山への登山道は,東尾根とびりゅう館への尾根しか書かれておらず,このころはまだヒカゲツツジやイワウチワなどの花を見るために登る山とは認知されていなかったようだ。これらの花は西尾根に圧倒的に多くあり,南の光が射す尾根には植生が極めて少ないようである。


たった1輪だけのヒカゲツツジ

 西尾根はその取り付きにカタクリやニリンソウの花が咲き,植林地を抜けて尾根に上がるとイワウチワとヒカゲツツジが登山道脇に多く見られる。尾根の勾配がきつくなって高度が上がっていくと,岩場やその周辺にイワカガミがびっしりあって,その葉も大きく開花すると花弁も相当大きなものが見られるに違いない。


坪山頂上

 朝,出発するときに,道路脇のスペースには数台の車が停められていただけだったが,頂上には次から次と人が来て広場は見る見るうちにふさがってしまう。いずれも元気な中高年の紳士や淑女である。


ニリンソウ

 ニリンソウは登山口にも多くあったが,駐車場所の山側傾斜部分には大きなかたまりがあちこちに見られ,エイザンスミレもカタクリも見ることができ,充実した一日となった。坪山は,首都圏から日帰りできる場所で多様な自然の山の花が見られる貴重な場所である。びりゅう館で遅い昼食としたが,その駐車場にはバスが2台も停まっており,これが多くの登山客を運んできたと見られ,平日の山の頂の喧騒の理由が分かった。


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