とっておきの山・ヤマシャクヤク (2010年)
■ 2010年5月19日 ■
■ 群落地以外の場所で ■

この場所には3本の親株と10数株の幼苗がある。
群落地からは少し離れた場所にある。
近くを探索しても他にはない。
違った場所を見てみる。

1株、2株などと咲くヤマシャクヤクはたくさんある。
しかしこの株は全く一人・・・、
孤高を保っている。
ウィングを気高く大きく広げている。
ふと目が合ったという感じの出逢いだった。
「私たちは群れませんよ・・・。」
屹然とした株である。

たぶん今年初めて花を咲かせたものだと思う。
若い株である。
この株の周囲もこれから探索すべき場所とし、
新たなヒントを求め先に進む。

いったん通り過ぎたが、
どうもあの緑の葉が気になる。
この場所で、この方角ではあり得ない・・・はずだ。
でも戻って斜面を登る。
この周辺ではないはずなのに、
それがあった。
それも多くの幼苗を従えている。
日当たりがよくないこともあって、蕾は固い。

貴婦人たちとの逢瀬の後、
遠方の山で一晩を過ごそうと大きなザックを抱えてきた。
雨は止まず、また、この山に長居してしまい時間もなくなってきた。
沢沿いで遅い昼食を済ませ車を走らせる。
疲れ果てて寝入り、目が覚めると2時間も車を停めていた。
あの山のあの尾根にもあの斜面にもヤマシャクヤクがありそうだが、
今回は家に戻ろう。