[HOME][ヤマシャクヤク群落地の探索記録]



最終章 マシャクヤクの群落地(2012) 
2012/ 5/29

 2012年の群落地のヤマシャクヤク開花の盛期が終わった時期を見計らって、この地にあると言われているベニバナヤマシャクヤクの探索に出かけた。1000株をゆうに超える群落地のヤマシャクヤクの中に、もし蕾のままのものがあれば、それがベニバナヤマシャクヤクであるとの可能性を信じて、その1000を超えるすべての株をしらみつぶしに見て歩いた。
 この地のヤマシャクヤクは、これまでの探索の結果では大まかに第一群落〜第四群落の群落群に分かれていたが、今回新たにこれらの群落群から離れた場所に50株ほどのヤマシャクヤクの広がりがあったことから、ここを第五群落とすることとした。(なお、急斜面のガレ場であり、さらなる探索は翌年へ持ち越した。)
 植林地の中に単独グループのヤマシャクヤクが咲き残っていたほかは、いずれの群落地でも花は終わり花弁を落としていて、蕾のままのものはなかった。よって、今期もベニバナヤマシャクヤクを見ることはなかった。文献ではこの地にベニバナヤマシャクヤクがある(あった)ことになっているので、来年に期待をつなげて、2012年の探索を終えることとした。


 第四群落地のヤマシャクヤク ■
 5月29日 


鹿のヌタ場となってしまってヤマシャクヤクが大規模に全滅


鹿の通り道となってこのグループの消滅も近い。
せめて枯れ枝で囲う


第五群落は全体で50株〜。
ただしあまりのガレ場の急斜面なので今期はこれ以上の探索は困難。


ここは他の群落から大きく離れた20株ほどの単独地。
日照がないので唯一の咲き残り。
昨年は株が半分消えていたが、今年は復活。


第三群落の沢を渡った隣地にもたくさんあった。
この画像のなかだけでも幼苗を入れると20株以上。



これまで発見したヤマシャクヤクが咲く沢の渓相とは違うが、
このようなところの付近も探索の対象となり得る。


 [HOME][ヤマシャクヤク群落地の探索記録]