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槍ヶ岳〜大キレット〜涸沢岳〜奥穂高岳〜
ジャンダルム〜西穂高岳/テント泊縦走

2012/ 8/23〜25


(2日目の1) 2012/ 8/24
【槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳】


槍ヶ岳

 昨日は未明まで車を運転し、標高差2000mを8時間ほどかけて登った疲れで、テント場を設営しビールを飲んだあとは昏睡してしまった。目覚めてテントの換気口から見ると満天の星空だ。すでに東鎌尾根から槍に向かっている人のヘッドライトが煌めいている。今日は槍ヶ岳に登ってから大キレット〜北穂高岳〜涸沢岳と言う難関が待ち受けている。

 


笠ヶ岳と槍の影

 そこで大事なのは体力の保持、前々日にコンビニで買い求めたおにぎりや自家栽培の野菜でガッツリと腹を満たす。朝のお勤めも極めて順調で、こんな日は一日中体調がいい。

 


槍の頂上から

 夜明け前の殺生ヒュッテから槍岳山荘に登り返すことにする。殺生ヒュッテから見上げる槍は、夜明け前から続々と槍の頂上へ向かうヘッドランプの列が続いていた。御来光目的の頂上詣でが終わると比較的渋滞も少なくなっている。昨日の段階では、前に登っているし時間がもったいないから、槍の穂先にはこだわらないで直接北穂高岳に向かおうと考えていたが、あまりにもいい天気でもあるし、気分も爽快なので登ることにした。頂上からは360度の展望が広がる。 


南岳から大キレット

 殺生ヒュッテから槍岳山荘に登り返し、さらに槍ヶ岳頂上を往復した所要時間は1時間15分とあまりにもいいペースだ。この先、難路を辿っての最終目的地が穂高岳山荘なので、ゆっくりはしていられない。3000m超えの山々がいくつも待ち構えている。大喰岳3181m、中岳3084m、南岳3032m、北穂高岳3106m、涸沢岳3103m・・・・。


南岳小屋

 南岳小屋へは2時間40分の行程だが、早朝の爽やかな稜線を2時間弱で歩いた。体が温まり過ぎたので小屋の日陰で、ポカリをラッパ飲みし、ついでにアイスも食べてしまう。22分の休憩。そして今日の難路である大キレットへと向かう。

 


南岳を振り返る

 ところが、どこが大キレットだったのか、緊張しながら歩いたので定かでない。長谷川ピークの通貨も認識なく、いつの間にかA沢のコルに着いてしまった。 20分の休憩。

 
A沢のコルに休む人

 さて次は飛騨泣き、指先、足許に神経を集中して進む。まあ、すごいところだ。クライミング用のグローブを持ってきてよかったが、指先は指紋が消えていくような感触である。

 


 槍ヶ岳の周辺の喧騒とは違って、この稜線の人はまばらである。それでも歩いている人はわずかにいることから間隔を空けて、落石や滑落での巻き添えを受けないよう、また、相手にけがをさせないように考えながら通過する。 


槍を振り返る

 南岳小屋を出て2時間半近く、岩場を登り切ってヌッと顔を突き出すと、ライチョウが待っている。その距離1mもなし。ライチョウはちょっとどうしたらいいのか分からないと言った感じでいる。そこで至近距離で2枚写す。「ごめんね。先に進むからね。」と言うとライチョウはチョコチョコと先に進んで、急斜面の側で私が通り過ぎるのを待っているようだった。


ライチョウがお出迎え

 ライチョウとの出逢いで気をよくしたものの、まだまだ北穂高岳への厳しい岩場の登りが待っている。取り敢えず気を引き締めて午前中の最後の岩場を黙々と登って、北穂高小屋の賑やかなテラスに出る。ポカリの一気飲み、カレーライス、水、なっちゃん、最後にコーヒーを頼んでよく働いてくれた体にご褒美。38分の休憩。


北穂高小屋と頂上

 当初計画は北穂高小屋でテント泊の予定だったが、奥穂高岳からジャンダルムを登ることに計画を変更したので出発することにする。腰を上げると昨日の大学生グループが着く。槍ヶ岳を出発したのは同じころだったのだが、予定どおりここでテント泊とのこと。


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