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夜叉神峠から南御室小屋往復
(2010/12/29〜30)

2日目


 12月30日(木) 雪 


あこがれの雪上でのテント泊

 寝入りもよかったが、まったく目が覚めることなく8時間以上も寝てしまった。時計を見ると午前3時30分であった。少しラジオを聴いてまた寝ると次に目が覚めたのが午前6時30分であった。周りはテントを撤収し、あるいは薬師岳にでも向かうのであろうか話し声が聞こえる。テント内の温度はマイナス9℃で温度計を外に出して計っても同じだった。ポットと抱き合わせた水は凍ってはいなかったが、みかんはカチカチになっていた。この日の小屋のブログでは最低温度は13.4℃だったそうな。(南御室小屋のブログへ


煙が流れる 小屋は温かそう

 テントの内側が凍った。新聞を立ち上げて広げていたところだけは水分が着かなかったようで凍っていなかった。寝袋が少し湿っぽい。驚いたことにシュラフカバーの内側がすっかり白く凍りついている。シュラフを重ねて用いたことと、湯たんぽで温かくなり過ぎ汗をかいたものと思われ、水分がゴアテックス素材のシュラフカバーを透過する前に凍ってしまったものと思われる。


テント場作りに難儀しました

 強い寒波が押し寄せてくるという。しっかりと時間をかけて朝食を摂るつもりだったが、雪がどんどん降っている。早く下りたほうがいいだろうと、間に合わせの朝食にしてテントの撤収を急ぐ。ザックを背負うまでに足はすっかり冷たくなってしまった。手袋は耐寒用を着用するまでもないと、北海道の夏山に持っていくゴアテックス+フリースの手袋で済ませるがなんとかなった。
 水場はどうだろうかと見に行く。凍ってはいないが、正月の小屋開けのために掘り起こされたものだから、ほどなくカチカチになってしまうだろうし、雪に埋もれてしまうものと思われた。

 
苺平への帰り道

 テント場を後にし、樹林帯に入る。吹く風は冷たい。気温はマイナス10℃に下がっている。最初は寒かったがダウンのインナーを着ていたことから暑い。苺平でインナーを脱ぎ体温を調節する。昨日焼け跡で会った青年が辻山から戻ってきたところだった。「昨日小屋まで行くように言われて助かりました。多くのテントがあって安心できました。」とのこと。辻山へは膝上までのラッセルだったが、30分で行けたとのこと。

 苺平張られた大きなテントはそのまま残されている。その先焼け跡までの間にも同様2つの大きなテントが張られている。なお、このことについては、南御室小屋ブログが次のように伝えている。

 下山途中、苺平から杖立峠の間には、たくさんのテントの設営跡がありました。
緊急露営は致し方ないとしても、予定しての指定地外での幕営は自然公園である以上、冬季といえど望ましくないように思います。
 実際、幕営地脇にトイレをしてポケットティッシュの外袋(ビニール)を放置してあったり、ちょっと酷いなぁという有様でした。


 焼け跡では風に吹かれたが、すぐ樹林帯に入って道もしっかり付いている。標高を下げるにつれて湿気を含んだ雪となる。夜叉神峠からはスピードを上げて降りたから、汗をかいて登山口に着く。車は雪ですっぽり覆われていた。

往  路 所要時間 場      所 復  路 所要時間
0920 夜叉神峠登山口 12:10 00:45
10:40 10:45 01:20 夜叉神峠 11:25 11:25 00:55
12:35 12:35 01:50 杖立峠 10:30 10:30 01:05
14:50 14:50 02:15 苺平 09:25 09:30 00:45
15:30 00:50 南御室小屋 08:45
総所要時間 05:25 総所要時間 03:30

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