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 八ツクモグサが咲きました 横岳(2012)
 2012/ 6/ 2


オヤマノエンドウとツクモグサ


 6月 2日(土) 

  時期的にはちょっと早いのですが、杣添尾根から横岳に登って気の早いツクモグサを見ようと、4時間の運転で海ノ口自然郷の登山者用駐車場です。空模様は悪くときおり雨も降ったりしますが、シラビソの樹林帯に入って行きます。


赤岳

 杣添川を渡って標高を上げていくと、雪がびっしりと着いていて先行者の足跡は一人分しかありません。その人はほどなくして「雪が多いから戻ってきた。」と言って下りて行きました。たぶん、この尾根が初めての人でしょう。アイゼンを付けていませんから、夏道へのトラバースに入ったときには危険です。


夏道はこの遥か下

 今回は夏道を辿らず、吹き溜まった雪を利用し尾根伝い登って行きます。滑ったら100m以上そのまま落ちてしまうような急斜面を横切ることもありますが、しっかりステップを切ってやり過ごします。(雪が柔らかくなるとズボッと腰以上まで踏み抜くので、もうすぐ夏道使う時期になるでしょう。)


主稜線が見えたらツクモグサも間もなく

 雪庇の名残を抜けると急斜面が始まるハイマツ帯です。アイゼンとスパッツを外して主稜線の分岐に出ます。登山口から休むことなく歩いて3時間30分、3年ぶりの八ヶ岳のツクモグサとのご対面です。

 
のびやかタイプ

 八ヶ岳のツクモグサは、ピパイロ岳のツクモグサのように密集はしておらず、ところどころにポツンポツンとあるのですが、まだ時期が早いこともあって、さらにまばらにしか見ることができません。それに個体自体もどちらかといえば小ぶりです。それでもよく観察すればいい株もあるものです。


巣篭りタイプ


シャイなタイプ


 午後になると稜線を歩く山ガール&ボーイも人も多くなりました。(この時期の八ヶ岳には中高年はまだ少ないようです。) 思っていた以上の数のツクモグサに対面できたので、気持ちよく下山開始です。



赤岳と阿弥陀岳

 ハイマツの切れ目でアイゼンを付け、稜線を下って行くとこれから横岳を往復という男性、そのしばらく後で10人前後のツアーと思われる一団とすれ違います。外人さん2人も横岳往復と意気軒昂ですが、最後の男性は足下も悪く、もう時間も遅いということで一緒に下山することになりました。


イチヨウラン

 彼はドイツから来た人で、お母さんが花好きということでしたから、朝方、私がたった1株見かけたイチヨウランを教えてあげたら、何枚もデジカメに収めていました。「健康に気を付けて、この素晴らしい国、日本の生活を大いにエンジョイし、がんばって下さい。


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