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カムイエクウチカウシ山〜コイカクシュシュサツナイ岳縦走
2009/ 7/27〜7/31


 5日目(7月31日)


ウサギギクの傍らでテントを張ってよかった!

 午前3時、テントを出てみると空は満天の星に覆われている。夜が明けると「今晩はここにテントを張って下さい。」と促してくれたウサグギクたちが明るく輝いている。テントの周りではシマリス夫婦が朝の食事に余念がなく、いつまでもテントの周辺を去らない。満ち足りた幸福な時間がゆっくりと過ぎて行く。濡れきった衣服をふたたびまとい、絞ると水が滴る靴下を履いて濡れ鼠となった登山靴に足を入れる。


シマリスも朝日を待っていた

 約束の1時間前にはヒュッテに着いて乾いた予備の衣服に着替えようと思う。夏尾根の頭でじっくりと北の山々、南の山々の展望を堪能してから下りにかかる。続いた雨で登山道も荒れているし滑りやすい。いったん1305mで休憩し、二股に出る。水量も少ないことからここからはなるべく巻き道を使わず本流に沿って歩いて行くことにする。


急峻な尾根では滑落に注意

 平和なコイカクシュサツナイ川を下り、札内川ヒュッテに着く。ザックから乾いた衣類を取り出して着替えると、生き返ったようにさっぱりとする。そのうちに中札内タクシーも着いて、中札内経由帯広に出てレンタカーを借りる。
何を差し置いても風呂に入って5日分の垢を落とし、髭を剃ることである。そして寿司屋での生ビールでやっと今年の夏山も終わったことを実感する。


穏やかな上二股


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