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エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山縦走
(2010/ 7/30〜8/ 4)

[暴風雨〜終日停滞]



テント内で長時間の缶詰を余儀なくされる

 8月 1日 (3日目) 

 昨夜来の雨がいまだ降り続いている。起床午前4時、携帯電話の電波受信状況がいいので、午前4時04分、行程管理人にメールを打つ。「雨が降り続いているので札内JPで停滞し、本を読みながら天候の回復を待つ。」と。

 目が覚めたときには、テント外に出られるような柔な風雨ではなく、以降、翌日朝まで、一歩もテント外に出ることがかなわなかった。もし、用便等で出ようものなら、たちまちずぶ濡れとなるであろう状況が間断なく続いた。

 この日撮った画像は1枚だけ。食べた物は、α米1袋に乾燥カレーだけ。行程管理人には14時06分、「まだ雨、暇なのでワインを飲んでいる。」とメールを打つ。しかし、ザックに忍ばせて持参した赤ワインは、このときもうほとんど飲んでしまっていた。そして、日本酒もなくなって・・・。

 17時23分、再び行程管理人にメールを打つ。「i-reverの画像からすると、あと数時間で雨が止む見込み。明日の天気予報は晴れと言っている。」と。

 18時22分、帯広八千代ユースホステルのオーナーさんに現況をメールで知らせる。「札内JPで停滞中。昨晩からの大雨が一向に止まない。明日から天気回復とのことだが、停滞2日でコイカクシュサツナイ岳までの縦走は時間が足らず断念。ただし、札内川の減水が確実となるのを待つため、4日に下山する予定。」と。

 一向に風雨は収まらない。きちっと縛った換気口のほんのわずかな隙間から雨が吹き付けてくる。テントの四隅の防水処理が不十分な所から雨が侵入してくる。ビニール製の漬物袋に包んだものを傾斜となった低いほうに並べて敷き、その上にザックを置いて濡れを防止する。定期的に貯まった水をタオルで拭き、テント外に出す。よくポールが折れないものだと感心するほどテントが揺さぶられる。天気も人生も悪いことばかりではない。落ち着け、我慢せいと言い聞かせて冷静さを保つ。いつの間にか寝てしまった。

 参考記事:8月3日付け苫小牧民報:ヌカビラ岳遭難事故

(3日目の行程)終日停滞


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