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南アルプス 晩秋の光岳
2016/10/11~14


畑薙第一ダム


 10月11日(火)1日目  


畑薙大吊橋

 2016年は、なかなか長く歩くことができない仕事環境になった。4月以降、初めて連休が取れることになり、なんど行っても飽きることのない大好きな南アルプスを計画した。3泊4日で冬季小屋を利用した茶臼岳~光岳の往復である。南アルプスの稜線の山小屋はすでに営業期間が過ぎ閉められている。しかし、ほとんどが公設の小屋であり冬季小屋としての使用が可能となっているので、これを利用することとし、ツェルトを携行する。冬季小屋の使用に当たっては、協力金(1,000円程度)を壁に取り付けられている箱に納める必要がある。


ウソッコ沢小屋

 深夜、首都高速に乗り新東名を新静岡で下りる。新静岡ICから登山口となる沼平を目指す場合は、交通情報に注意が必要だ。いつも何かしらの工事が行われていて、通行止めとなる場合が多い。ICすぐのコンビニで行動食などを買い込み、今回は口坂本温泉経由の道が工事中なので、富士見峠経由で畑薙第一ダムのダムサイトに車を寄せる。ここにはトイレ・洗面があるのでいつも仮泊場所として使っている。目が覚めると夜空に星が輝いている。沼平に移動し、登山届をポストに入れてゲートから進む。 


横窪沢小屋

 エメラルド色の湖面に架かる大吊橋を渡る。10月だというのにどこにも紅葉は見られない。まるで夏山同様の景色ではある。ほとんど夏山と同じ服装で来たがそれでも暑く、ヤレヤレ峠で一枚脱ぐ。ウソッコ小屋で、そして横窪沢小屋でも休憩し茶臼小屋までの容赦ない登りに備える。今回は下山となる3泊目に横窪沢小屋に泊まろうと思っている。冬季小屋はきれいに使われている。採光もできるようになっている。
 このコースでは、積雪期を除けば水場の心配の必要はほとんどない。宿泊場所となる茶臼小屋で水が取れる。横窪沢小屋からしばらく登った倒木ベンチの先の「水吞場」も水量は少ないものの流れがあった。


茶臼小屋

 樺段で最後の休憩を取り茶臼小屋へと向かう。稜線にはガスがかかってきてしまい、茶臼小屋も霞んで見える。外階段を上がって冬季小屋として開放された客室をのぞくと先客は単独男性2人で、食事も済んでアルコールを嗜んでいるときだった。後から沼平を午前11時に出発してきたという単独男性が入ってくる。寒い小屋の中でのビール、そしてお決まりの日本酒を飲んでから軽やかな夕食を済ませる。明日は光岳・光小屋までの短いコース(コースタイム6時間ほど)なのであわてる必要はないが、午後7時ごろには皆、安眠体制に入る。


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