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くろがね小屋から安達太良山へ
2019/ 2/26〜27


[2日目]
2019/ 2/27(水)
くろがね小屋(泊)


くろがね小屋

くろがね小屋の朝は、自炊の人の早起きから始まります。まだ管理人さんは仕事に就く時間ではありませんが、寒さに耐えながら自炊派全員に提供していただけるテーブルで朝食の用意です。

ところで、くろがね小屋の退出時刻は午前8時までとなっています。朝風呂はお断りとなっていて、以前の管理人さんのようにあれこれコミュニケーションをはかる機会もありませんので、早起派としてはその時刻まで滞留する必然性もありません。今回は午前7時、安達太良山に向け出発します。


安達太良山(乳首)

くろがね小屋から安達太良山までのルートには竹竿が刺されているので、よほどのことでもない限り迷いようはありませんが、いったん視界を失うと目印は全く役に立たなくなりますので、GPSは必須アイテムとしてとらえておく必要があります。過去に死亡事故や道迷い遭難事故があったようですから、用心にこしたことはありません。

今回は、青年に続いて2番目の出発でしたが、この年寄りが青年を追い越すことになり、かつ、安達太良山頂上までに青年が追い付くことはありませんでした。その謎、真相は分かりませんが、必ずしも道を熟知していなかったからかもしれません。

ややもすると、視界が十分でないときに、峰の辻で、矢筈森(1673m)を安達太良山と見違えて、その方向に引っ張られてしまう恐れがあります。一般的には、冬場に矢筈森から稜線に出て安達太良山に向かう人は多くはないというより、いてもごく稀と思われるのですが、たぶん道間違えでしょうがトレースもしっかりついていることもありますので、用心が必要なところです。


安達太良山頂上

安達太良山の頂上は、それなりのそよ風が吹き付けていたが、まったく気になるほどの強さではありません。しかし、青空も見えないし長居は無用とすぐ下りてしまいます。早く下りて岳温泉でゆっくりお湯につかりたい、成駒食堂の味噌カツ丼も賞味したい、地元の野菜を買って帰りたいなどと、安達太良山・くろがね小屋を目的地にした場合の楽しみは多いのです。


仙女平付近

この日はすれ違う人もなく、くろがね小屋からの人が4人だけしかおらず、静かな山歩きになりました。仙女平からロープウェイの駅近くまで歩き、そこで一息ついてからスキー場経由で登山口まで下りました。

岳温泉は、平日ながらそこそこにぎわっており、普段は入りようのない熱い温泉に浸かってのぼせる寸前になります。成駒食堂もテーブルは満員です。味噌カツ丼は名物に旨いものなしと言えなくはなく、少し塩分が多過ぎるのではないかという感じでしたが、一度は食べてみないと味は分からないものです。結論としては2度目は無しだなという感じでしたが、これはあくまでも個人の感想です。


仙女平付近

金融庁が国民に老後に金がショートしないように株式や金融商品に手を出せと言っています。アメリカ人の人生設計に関する本を読むと、家は移民が住むようになって白人が逃げ出したような地域で構えろ、車は中古車に乗れ、子どもに金銭的な援助をするな、投資により金を産めなどと書いてありました。無駄使いすることなく過ごすと老後に1億円は残るだろうと言っています。

必要性に迫られたわけではないのにザックを新調し、片道3時間程度の歩行時間のコースを小屋泊まりにし、片道260kmもの距離を走ってガソリンを無駄に消費し、安くない高速代を支払い、挙句、小屋でいつもの倍の量の日本酒を飲んでしまっているようでは、先の見通しは暗いとは思います。しかし、林野庁の「みどりのオーナー制度」のようなものに引っかからないようにし、金融庁の「商法」に乗せられるほどの何物もを持っていない普通の人は、老後の生活でも体が資本であり、その余暇に山歩きができればそれが最高の幸せと思って、次の山のプランを立てるのでした。

往路    復路   
 着  地点 発  着  地点  発 
   あだたら高原スキー場 1115    くろがね小屋      0715 
1345   くろがね小屋 1045  あだたら高原スキー場
 所要時間 0230 所要時間  0330



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