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仙元尾根から酉谷山を経て大ドッケへ
(浦山大日堂を基点とした周回登山)
2010/ 2/24〜25

熊が活発に動き回っています。フクジュソウ群生地にも足跡がたくさんあり十分な注意が必要です。
フクジュソウ群生地への麓からのルートは鹿の防護柵が4か所設置され、遮断されています。
柵のポールが2か所人為的に折られていました。このままだと入山禁止措置が執られるかもしれません。
また、赤テープなどはすべて撤去されていて、入山が歓迎されていない様子がうかがえます。

 過去のフクジュソウ群落地探訪の記録はこちら 


 2月24日(水)


大ドッケのフクジュソウ

 奥多摩・秩父など関東周辺の山を極めている「花のひかり」さんの2010年2月18日の記録を見ると、崩壊していた酉谷山避難小屋前面斜面の工事が完了し、小屋の使用が再開されたと書かれていた。待望久しい酉谷山避難小屋にさっそく泊まりたく、これまで敬遠していた仙元尾根からのロングコースを経て小屋泊することを計画した。下山は、これまで足を踏み入れることがなかった大平山から独標を経て沢を下り浦山大日堂に出るコースをとった。

 浦山大日堂を出発する。仙元尾根の登山道は荒れているということだったので登りに使うこととしたが、大日堂からすぐの急登の部分はすべてウッドチップを敷き詰めた階段が整備されていて、快適に登ることができた。急登が終わっても植林帯が続くが、最後の送電線鉄塔からは新緑のころは素晴らしい眺めとなるだろうと思われる自然林が続く。雪の上を先行者の足跡がわずかにある。仙元峠までの間にアイゼンを必要とする箇所はなかったが、用心するに越したことはない。


仙元峠

 汗をたっぷりかいて仙元尾根に着く。陽だまりでゆっくり昼食タイムをとったのち、一杯水避難小屋を目指す。一杯水の水場は涸れている。水場から少し歩くと避難小屋に着く。昨年、避難小屋に放置されていた個人の持ち物が撤去されたとのことで、小屋内はきれいさっぱりとしている。ついでに薪ストーブも撤去されたということだが、ストーブが置かれてあったコンクリートのたたきには、土留めの杭を抜いて火をつけたまま放置したのだろう。炭化した杭が2本そのまま放置されていた。小屋の玄関のすぐ前にも焚き火の跡が複数あり、そのうち小屋ほ燃えることにもなるだろう。


一杯水避難小屋

 避難小屋からしばらく歩き、七跳山への登りだと思って斜面を登って行くと、そこは立橋(大栗山)であった。七跳山から大平山への北斜面の雪の具合を見るためであったが、現在位置の確認を怠った結果だった。立橋から酉谷峠までの間は道幅は狭く積雪もまあまああって、さらにそれが凍っているので滑りやすい。アイゼンを着けず、というより持っていかなかったので、注意して歩く。


酉谷山避難小屋

 酉谷山避難小屋に着いたのはもう日も沈みかけた午後5時であった。登山道の先行者の足跡は、前日のものと思われるのが1つだったので、今日はログハウスの別宅を独り占めだとウキウキしていたのだが、雲取山からのしっかりしたアイゼンの跡が小屋に向かっていた。小屋に灯りなど灯されておらず、これはいいや、と思って戸を開けると、シュラフに潜っている御仁がいた。「こんばんは。お邪魔します。」とまず挨拶すると、「こんばんは。」と答えが返ってくるがそれだけであった。


酉谷山避難小屋の朝 富士山を眺める

 小屋の横の水場は水滴がポツン、ポツンと垂れているだけであったが、ペットボトルで水滴を受けると20分ぐらいで1リットル溜まったので、これで湯たんぽのお湯を沸かす。先行者はお休み状態だったが、夕飯を作りながら一人でワインのボトルを空ける。結局1時間以上もガサゴソやって、眠りに就く。


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