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大平山から酉谷山避難小屋へ
2011/ 2/ 3〜4


もう少しで フクジュソウ開花予定


 2月 3日 (1日目) 

 秘密の花園の麓での平均気温はまだ10度に達していないが、寒気が去って暖かくなる予報に誘われて大ドッケへと向かう。出発地点の浦山大日堂の気温は、午前10時30分で3度と寒いのであまり期待はせず、山道へと入る。それに道筋のお宅の庭にもフクジュソウは芽を出していないから、今日は期待薄と見込む。


どの沢に? お気に入りの沢に入りましょう

 薄ら寒い植林帯を抜け急斜面の崩壊地に出ると気温は16度にもなっている。それもほんのわずか、最初の沢に入ると氷の世界であり、次の沢は陽射しもまったく差し込まないので、いっそう寒く感じる。それでも雪はほとんどなく、このようなことは始めてである。


要注意!急斜面を横切る


ここも細心の注意で横切ろう!

 間もなく秘密の花園と言うところで、雪の上にツキノワグマの新しい足跡がある。さらに標高を上げると花園だが遠くからは一面が茶褐色に見える。花園の地面はカチンカチンに凍っている。芽吹いているフクジュソウはない。あそこまで登ったらどうだろうかと、目星を付けて行くと落ち葉の中に黄色い蕾が見える。陽が差し込んでいるのに気温は3度しかない。それなのにもう芽吹いているものがあって、間もなく開花の日を迎えようとしている。


花園はまだ凍りついている

 もう少し上に行って見ると、巨樹の脇に芽吹いているフクジュソウの株があった。標高161mの北海道の山に1月下旬から2月初旬にフクジュソウが開花する場所がある。柏の木に降り注ぐ太陽の熱を受けて、そこにだけ花開くフクジュソウが見られる。本州の山は北海道の山の標高マイナス1,000mで同じような気象環境と言うから、そう不思議なことでもなさそうだ。


巨樹に守られて・・・

 花園を離れ、滑り落ちるような枝尾根を登って稜線に出る。鹿の足跡に従って大平山に着く。天目山林道に出るとここにもツキノワグマの足跡がある。長沢背稜に出て、もうすぐ沈みかける太陽を追うように酉谷山避難小屋を目指す。誰もいないだろうと思った小屋には先客がいた。酒を飲み山の話をしていると時間が過ぎていく。


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往路 復路
地点 地点
1025 浦山大日堂 0625 酉谷山避難小屋
1300 1320 群落地 0735 0735 七跳尾根分岐
1355 1400 大ドッケ 0810 0810 ハナド岩
1500 1500 大平山 0840 0855 一杯水避難小屋
1545 1545 七跳山 0955 1010 仙元尾根
1645 酉谷山避難小屋 1210 浦山大日堂
所要時間 6時間20分 所要時間 5時間45分