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南アルプス/茶臼岳
2014/11/14〜15


茶臼小屋


 11月14日(金)  


椹島から見る茶臼岳

 これまで北岳、聖岳などを始めとした南アルプスの山には30回登った。そのほとんどはテント泊であるが、晩秋及び早春は各小屋の冬季小屋のお世話になっている。北岳周辺を除き、南アルプスは夏山シーズンであっても人は少なく、ゆっくりと自分の時間を過ごすことができるから、お気に入りの山域となっている。なによりアプローチが極めて不便であり、稜線に出るのにも時間がかかる上、テント泊になるとそれなりの重量を担がなければならないので、極端に人があふれないことがいい。(と言っても高名な山小屋とテント場は別物)


大吊橋 (07:31)

 今回は、晩秋/初冬の南アルプスの山を、一度も泊まったことのないて光小屋を利用して歩こうと計画した。日程は、1日目は椹島〜光岳小屋、2日目は光岳小屋〜茶臼岳〜横窪沢小屋、3日目は横窪沢小屋〜椹島とした。1日目は相当の辛さを覚悟がいる。通常ならば2泊の歩程であろう。光小屋の冬季小屋(と言っても1階も2階も開放されている)での滞在を存分に楽しもうという目論見であった。


横窪峠から 小河内岳 (10:51)

  深夜東名高速を走り、高速の深夜料金の適用を受けるため新静岡ICを00:00以後に出る。これまで井川湖御幸線【静岡県道27号】大日〜口坂本は夜間(19時から翌朝6時まで)通行止めとなっていることから、静岡市街地方面から井川方面への道を、三ツ峰落合線【静岡県道189号】経由とする。なお、いずれも山間部の狭隘で曲がりくねった道なので気を抜くことのできない道である。


ベンチから 小河内岳(12:01)

 手入れがなされ、電灯が点けられているトイレがある椹島第一ダムのバス停付近に車を停め仮眠する。夜が明けると沼平ゲートに車を移動し、大吊橋に向けて出発する。人の姿が見えない東俣林道から大吊橋を経てヤレヤレ峠からウソッコ沢小屋に向かう。深夜の長丁場の運転にも関わらず疲労感、眠気はないが、ビバーク装備、3日分の食料+酒が入ったザックが重いこともあって、のんびりとゆっくりと歩く。


茶臼小屋 (13:26)

横窪沢小屋(11:00)の冬季小屋をお借りし大休止後、明るい樹相ながら急登が始まる斜面を黙々と登る。中の段、ベンチ、樺段と無難なく歩き、水平道に至るころにガスが濃く立ち込めるようになった。茶臼小屋が見えてきたが、その先の視界はない。そのような天候は、ヤマテンから配信されてきていたが、取り敢えず無事に小屋に到着したことをもってよしとし、光岳へ向かう気力と体力は少しも残っていない。酒、夕食の後ただちに入眠する。


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