[HOME] [本州/中国/四国の山]


高 尾 山
2009/11/26

 2009/ 4/22 スミレ咲く早春の高尾の記録はこちら



高尾山 もみじ平

 初冬の塩見岳を登ろうとしていた直前に入院する羽目になってしまい、結局一月半も山から遠ざかってしまった。ちょうど高尾山は紅葉の時期である。ナイトハイクを考えていることから、JR相模湖駅から京王高尾山口駅までのGPSログを取る必要もある。

 JR相模湖駅をその電車で下り立った山歩きのスタイルの人はいない。国道20号から相模湖大橋を渡り弁天島に出る。相模川に架かった橋の周辺で数人がワカサギ釣りをしているが、橋上から釣っている男性だけが釣れている。小さいクーラーにワカサギが7分目ほど入っていてご機嫌だ。


相模川 弁天島

 千良木から本格的な山道となって城山まで続く。ときどき下りてくる人とすれ違うが、その数はわずかだ。城山で昼食を摂ると、クロスズメバチが飛んできて鯖の味噌煮にとまる。今度刺されればアナフィラシキーショックが間違いのない体になってはいるが、わりと平然としたものだ。一丁平から高尾山に向かう。もみじ平は、平日にもかかわらず、紅葉を求めて登ってきた人でごった返している。薬王院で賽銭を上げ、高尾自然研究路1号線を下る。ケーブルカーもリフトも20分以上待ちとのことである。

 金比羅台で大東京の展望を楽しむ。麓からレスキューバイクがサイレンを鳴らしながら頂上方向に向かって行く。続いてパトロールカー、消防車が急な坂を登って行く。ヘリコプターも上空を旋回している。下山してリフト乗り場に着くと、救急車などが多数待機している。大きな事故ではなかったようだが、登山者がけがを負ったようだ。


金比羅平

 今夏、北海道のトムラウシ山では大きな遭難事故が発生したが、救助要請も遅れ悲惨な結果となった。高尾山でも携帯電話が圏外となるところがある。ましてや北海道の山中、せめてガイドに衛星携帯電話を持たせていれば、指示を仰ぐなり速やかな救助要請ができていれば、あれほどの惨事には至らなかったものと思われる。高尾山における救助体制などを見ると、観光が経済立て直しの大きな柱としながら、実際は財政の裏づけがなく、なんらなす術のない地方との大きな格差が如実に現れている。


[HOME] [本州/中国/四国の山]