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光岳 あこがれの光小屋でテント泊 
(2015/ 8/22〜24)


茶臼小屋のテント場(2日目の朝) 

 出発の2日前まで、ジャンダルム〜奥穂高岳〜槍ヶ岳の予定ですっかり大まかなパッキングを終えていた。しかし、日に日に悪くなっていく予報がヤマテンで止めを刺されたので、急きょ南アルプス・光岳に行き先を変更した。光岳へ行くと憧れの光小屋のテント場にテントを張ることができる。ジャンダルムへ行けないということは大きな失望だが、またいつかチャレンジしよう。


 2015年 8月22日 (1日目) 
この日の行程 : 畑薙ダムゲート前(沼平)06:12〜06:50畑薙大吊橋〜07:15ヤレヤレ峠07:25〜08:23ウソッコ沢
小屋08:34〜10:00横窪沢小屋10:27〜12:50茶臼小屋(所要時間06:38)


横窪沢

 木曜日、仕事を終えて家に戻る。パッキングを済ませ新静岡ICを00:00を過ぎてから出るように時間調整して首都高速に乗る。(深夜料金を適用させるための倹しい節約である。)新静岡IC出たすぐのところにあるローソンで最終の買い物を済ませ県道189号線三峰落合線に入るとすぐのところに、沼平(登山口ゲート)手前で夜間通行止(午前3時まで)の看板が出ている。その意味するところがよく分からないまま、くねくねとした山道をひたすら走る。畑薙ダムから井川の集落を抜けても工事か所はない。田代トンネルを次々通り抜けると第6田代トンネル手前で工事が行われていたが、午前2時で工事は終わっていて工事車両が引き揚げてくる。

 ところが、その先でまた別な橋梁の工事が行われていて、完全に通行が遮断されている。通行再開を待つ間に少しでも寝ておかないと1日目の体が持たない。30分ほどで通行止解除となったので、畑薙第一ダム堰堤まで車を進める。ここにはきれいなトイレがあるので仮眠の好適地である。ここでわずか2時間弱の睡眠の後、登山口である沼平ゲート前まで車を走らせる。25時間のうちの睡眠時間はたった2時間だけ。この歳で茶臼小屋までのスタミナは維持できるのか。それは当然無理だろう。 


ウソッコ沢小屋 雨のためカメラはここまで

 標高946mの畑薙第一ダムから標高2、400mの茶臼小屋までが一日目の行程であるが、マイカー夜行運転・テント泊・老少年というハンデがありながら、ここを6時間45分で登った。ちなみに最近のヤマレコからここを登って人の所要時間を拾ってみると、老少年に次いで第2位なのがバス利用・テント泊の5人組の男性(27歳)の7時間18分、第3位はバス利用・小屋泊まりの女性(35歳)の8時間02分であった。老少年は、山小屋で払うお金はテント代のみとし、ビール・日本酒・コカコーラ・ポカリ・野菜・果物などもすべて担ぎ上げた。(見上げたものだ。)

 なお、この日は途中からしっかりした雨に降られ写真の撮影はできず、小屋に着いてからも雨の中でのテント設営と悪条件に見舞われた。たった一つ、いいことがあったと言えば、小屋でテント泊の申し込みをしていた時に落としだろう「金10、000円」が他の登山者が見つけてくれて小屋番さん経由で戻ってきたことか。それにしても辛い1日であった。

 雨の中でテントを張っている途中、稜線から青年が下りてきた。稜線の様子を聞くと「聖岳から来ましたが、雨と強風で大変な目に遭いました。」と疲れ果てた様子だった。明日の予定を聞くと「光岳を往復してまた茶臼小屋に戻ります。」とのこと。光小屋のテント場は茶臼小屋のテント場よりさらにいいのに・・・。


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