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酉谷山避難小屋ノート

ありがとう! 酉谷山避難小屋

酉谷山での遭難に関する当事者の記録(二つの事例)
(暫時非公開とします。)


 奥多摩駅を基点に時計回りに山を登ると、石尾根に「鷹ノ巣避難小屋」「七ッ石小屋」「奥多摩小屋」「雲取山頂避難小屋」「雲取山荘」「雲取ヒュッテ」が、長沢背稜に「酉谷山避難小屋」「一杯水避難小屋」が、背稜を分かれて「川苔山避難小屋」と多くの小屋があり、奥多摩駅へと出る。

 このうち、酉谷山は奥多摩の深部にあり、なぜか道迷いが多い。昨年秋の鷹ノ巣避難小屋でも長時間の道迷いの上、夜間にやっとたどり着いた登山者がいた。このように、都会の近くの山とはいえ、避難小屋の存在は多くの迷える登山者を救っているものと思える。

 2009年夏のトムラウシの大量遭難死事故は、避難小屋の有無に関らず、起こるべくして起こった事故とも言えなくもない。ツアー登山特有の要素が内包した事故であったのだろう。

 ここ酉谷山避難小屋周辺でも大きな事故につながる道迷いが発生し、小屋に避難できたことによって大事に至らなかった事例が、「雑記帳」からも見ることができる。

 この小屋は6〜7人で一杯となる小さな避難小屋であるが、大事な役割を果たしてくれている。ありがとう、酉谷山の避難小屋!


前回登山のときに芯が折れた鉛筆しかなかったので お気に入りのPILOT Dr.GRIPを置いてきました。


今回、そのボールペンでこのようなことが書かれていました。

4月23日 ○○&○○(夫婦2名にて)
20日 雲取山避難小屋泊
21日 酉谷山を経由し(ここまで縦走)→三峰口まで下るはずが、迷ってビバーク。
    (山と高原地図 テン線ルート東大演習林?の中にて・・・)
小雨。この時ケータイ充電なくなる・・・。

22日 周辺をうろうろ(ずっと登山道でないところを・・)ガケもあり。
    その内みぞれ交じりの雨が降り出す・・・
    何かの尾根まで出て、何かのルートにぶつかって酉谷山を目指すも小黒からのルートが状態悪すぎ&ルートファインディング困難のため断念、
熊倉山に目的地を変更(15:00ごろ)

    しばらく行くと何故か酉谷山山頂についた(ありえない!)→ここに泊まりました。
23日 これから日原を目指し下山します。今日こそ家へ帰りたい。
   (22、23日と仕事のハズだったが、ケータイ電池なくなり連絡できず欠勤)

    この小屋がなければ死んでました。ほんとにありがとうございました。
    置いてあったおもち、おしょうゆ、使わせてもらいました。
食料がラーメンと卵各1くらいしかなく、
    昨日も全く食べていなかったので、本当に救われました。
    どうしてここに付いたかはかなり謎ですが・・・。
    読図もっとちゃんと練習しよー・・・


これは前回見た書き込みです。   

熊倉山から下山するつもりが
こちらに迷って、
酉谷山頂で会った方、
こちらにいらした方、
(一人は四季山がく会の方)
命を助けていただきました。
本当に
死ぬところを助けていただいたみなさんと
この山小屋さんに
こころより感謝申し上げます。
ありがとうございます。
08’12.7 ○○○A○○


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