[HOME][2日目]


酉谷山避難小屋から小黒へ
2013/ 9/ 6〜7


酉谷山避難小屋


 9月 7日(土) 2日目  

  総勢6人が宿泊した酉谷山避難小屋の夜は、快適な室温を保ったようだった。夏山用の薄いシュラフのファスナーを開いて体に掛けるだけで十分な暖かさだった。今日はゆっくり小屋を出て秩父に出る予定だったが、下山後に入浴するという大事なことを忘れていた。そんな訳で少し早めに出るとこととするが、Tさんが心を込めて作ってくれた朝食を、ありがたくいただく。


ありがたい善意の数々

 小屋を出発する機運が高まると、最後にやることは小屋の清掃である。全員で手分けして、土間、板の間、トイレの掃除を行う。来た時と同じにきれいに、来た時よりさらにきれいに・・・。トイレには、汲み取りトイレバイオ消臭が2箱も置かれていた。こんな気遣いをしていただいた登山者にはこころから頭が下がる。「きれいな避難小屋山小屋だから」「トイレがきれいで臭わないから」と賛辞を述べるがこの小屋の初回の利用者であっても、小屋ノートの書き込みを見ると多くの人が、そのあとに「小屋を掃除した」との添え書きをされている。これが次の人への「お・も・て・な・し」


酉谷山北斜面を下りる

 酉谷峠から酉谷山に出ていったん下り、小黒へ登る。小黒からすぐ左に折れて下り、倒木まで進み左手に折れてガクンと下がる。いったんなだらかになり、道は斜め右方向にそのまま下りるように進んで行くと古い道標が途中にある(仮称)旧道で、その道に下りないで右手を見ると木の枝に「熊倉山」と小さな木片にマジックで手書きしたものがぶら下がっている。今日は、この木片に従い、かつ、右手に小黒を直進してしまった場合に乗っかってしまっている尾根を見ながら巻くように進んでいくと、白いプラスチック片に「熊倉山」と黒のマジックで書かれたものがある。それをそのまま下りていくと大血川と熊倉山へのルートを分ける東大演習林の立て看板があるところに出る。


爽やかな?尾根歩き

 ここでトップを代わり先を行く。というのも、特に下りにこのルートを採る場合、途中2か所ほど滑落と道迷いに注意を要するところがあるし、さらに前日の雨で濡れた登山道は非常にスリップしやすく、万一斜面を滑り落ちたらシャレにならないか所がいくらもあるからである。


小黒から分岐へ向かう

 それでも全員が山の大ベテランであり、そんな心配は余計なことだった。淡々と粛々と歩みを進め2時間と少しでクイナ沢に着いてしまった。あっけない幕切れであった。帰路用に選択したコースがあまりにも短かった。芋ノ木ドッケ周りの太陽寺下山でもよかったというのは後講釈である。前日のずぶ濡れの衣類を脱ぎ捨てて、温泉ですっきりさっぱりとしたい。大滝温泉に車を走らせる。


ケンカ平歩道から

 三峰方向に車を向け、大滝温泉の営業開始を待つ。登山の後の温泉とはなんと極楽なんだろう。その後は宗屋敷尾根の登山口を確認してから秩父名物の蕎麦屋さんへ。いつもは単独の山登りばかりだが、1日目の小屋で、そして2日目の下山でベテランの皆さんとご一緒させていただき、充実した山登りとなった。


[HOME][2日目]