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酉谷山避難小屋〜奥多摩小屋〜鷹ノ巣山周回(1日目)
2014/ 8/22〜24


酉谷の涼風


 8月22日(金)

 炎暑、酷暑、猛暑の中、奥多摩の山を歩いて精神を鍛えることにした。いつものタワ尾根を登る計画とするが、そのまんまでは何も変わり映えがしないので、ウトウノ頭から四間小屋尾根を下りて上段歩道に交わり、滝谷へとさらに下りて三又から旧酉谷山小屋に登り現在の酉谷山避難小屋に出るルートとする。

 
旧酉谷山小屋が見える

 東日原に車を停め、日原鍾乳洞まで路線バスの乗る。一石神社で岩から浸み出す水をいただいて急斜面に取り付く。朝一番の急登ですぐさま汗びっしょりになる。どうにかベンチにたどり着いて一休止、その後も汗は容赦なく噴き出す。尾根に乗り一石山のなだらかな登りでほっと一息つく。金袋山のミズナラの巨樹、金袋山のピーク、篶坂ノ丸を経てウトウノ頭に出る。ここで少し早目の昼食とする。

 

旧酉谷山小屋

 ウトウノ頭から別れ、四軒小屋尾根をまさぐりながら下りる。と言っても、疎らにある赤テープを頼りとし、基本的に支尾根があっても長沢背稜を左手に見ながら右側の支尾根に誘惑されないように進路を取ると、いつの間にか上段歩道と交わる。尾根をそのまま辿って下りると、左手にジグを切った道があるので、この道(今では踏み跡]を忠実に辿って小川谷の上部に出合うので、谷に沿って付けられた道を三又へと向かう。


無残な姿の旧酉谷山小屋

 三叉では三人の釣師が休憩している。「気を付けて!」の声に励まされて酉谷を遡行する。林道が通行禁止になってから通る人も少なく、道は荒れ放題である。そのような谷沿いを登って行くと、旧酉谷小屋が見えてくるが、屋根は飛び、無残な姿を晒している。その先の道はさらに荒れているが、過去の記憶をより戻しながら乗っ越す位置を確認しつつ登って行くと、長沢背稜が遥か上部に見出すことができるところまで登り詰めた。ここまでくればカラマツ林の中を歩いて酉谷山避難小屋はもう少しである。


谷筋から上がってきて、酉谷山避難小屋

 小屋の扉を開けると、単独の青年が豆鉄砲を食らったような面持ちで迎えてくれる。まさか平日のこの時間に到着する人はいないだろうと思っていたとのことだが、約8時間の行程ではあったものの、まだ午後4時前後である。この青年は過去に私とこの小屋で会った、ガス缶などををもらったと言うが、その記憶は亡失の彼方であった。


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