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三条の湯からサヲラ峠へ
2015/ 1/ 9〜11



三条の湯 テント場の夜明け


 1月11日(日) 3日目  

 三条の『湯』の効能よろしく、昨晩は温泉から上がって日本酒を飲んだらすっかり気分がよくなってしまい、夕食を摂らずに寝てしまった。今日は、丹波山村までのコースタイムの短い山道だからと、朝からのんびり生米をメスティンで炊く。夕べ使うことのなかった食材でこれまた朝から焼肉がメインメニュー。


三条の湯のテント場で

 テント場に一張りあったテントは既に撤収されている。テントの撤収の前に、小屋のトイレを使いに行くと、テントの持ち主さんご夫婦がいらっしゃった。北天のタルを経由して飛龍山を登りサオラ峠に出るとのことだった。名残惜しいテン場でテントを畳み、サオラ峠に向け出発する。


自然林

 三条沢の陽の当たらないテント場からサオラ峠に向けた登山道に出ると、朝日が十分に射し込みいい気分である。陽だまりということばがぴったりの山道を進む。ただこの山道は、なんども支尾根を乗っ越すので陽当たりの悪いところの道は凍っていて、ノーアイゼンでの通行は気が抜けない。


自然林

 夏道で、サオラ峠までは2時間ほどの行程である。しかし、そうは問屋が卸さない。早々と丹波山村に下りて「のめこい湯」で存分に湯船に浸かり、余った時間は畳の部屋で寝そべって休憩という目論見が甘い見通しだったということが徐々に分かってくる。これで、12:05発のバスに乗ろうなんて、とうてい無理なことだ。


斜面

 どうにかサオラ峠まで登って、丹波山村への登山道を下ると、これまで山で遮られていた冷たい西風が直接吹き付けてくる。寒い、急斜面に付けられた気の抜けない道、つづら折りの三重苦を乗り越えて下りきると、そこは電流を通したフェンスに囲まれた農地であり、フェンスを開け閉めして道に出る。畑で働いていたおじさんが、「雲取山に行ってきたの?大変だったでしょう。」と労ってくれる。


自然林

 予想を大幅に超える時間を要しての下山となった。北斜面の凍った道と、寒い時期に体が硬くなることによる身体能力の低下か。はたまた経年劣化か?丹波のバス停に出るとバスが到着し、待っていてくれる。のめこい湯まではすぐだろうと乗車をお断りし歩いて行くが、とんでもない間違いであった。


サヲラ峠

 次のバスまでは30分ほどしかないと思い込み、のめこい湯では文字通り烏の行水で切り上げ、道の駅たばやまから青梅街道に出てバス停に着くと、バスの発車時刻まで35分もあった。寒い風に吹かれバスを待つ。温泉で買ったビールを片手に・・・。

 


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