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冨田新道〜雲取山避難小屋〜酉谷山避難小屋(1日目)
2017/10/31〜11/2


[1日目]
2017/10/31(月)
八丁橋〜冨田新道〜小雲取山〜雲取山避難小屋(泊)

伊勢橋から見る日原川支流の流れ


楽観的な気分で10月初旬にわざわざ北海道まで行って、日高山脈のカムイエクウチカウシ山に登ることにした。雨で2日間下界をうろちょろし、晴れ間をぬって札内川に突入したが、途中から雪が降ってしまい、どうにか八ノ沢カールにたどり着いて雪の降る中のテント泊になってしまった。カムイエクウチカウシ山の頂上を踏むこと叶わず、2日目はそそくさと下山することにしたが、滑落すると重大な事故に直結する登山道をテント泊装備で上り下りしたため足腰を傷めてしまってしばらくは、山に行く状態ではなかった。

日原林道から見る石尾根

いつまでも山を登らないと足腰が言うことをきかなくなるだろうからと、4日間の休みを利用し南アルプスへリハビリ登山にでも行こうかとも思ったが、腰砕けで奥多摩へと向かうことにする。ならば標高差が1,400mほどある富田新道はどうだろう。ツェルト持参の避難小屋泊まりとし、水を5リットル持つ。これも鍛錬鍛錬!

大雲取谷と唐松谷が交わる吊り橋

東日原の派出所に登山計画書を出す。ちょうど警察官が在籍しておりしっかり中身を確認していただいた。車を先に進め八丁橋に停め、ゲートから紅葉真っ盛りの林道を歩いて行く。09:00出発の予定だったが、だらだらと家を出たので10::00になってしまった。初めての登山道でもあり、ザックも重いので6時間ほどで歩ければ陽が沈む前に雲取山避難小屋に着けるだろうと高を括る。

吊り橋を渡って振り返える

直近のヤマレコの記録では標高1,500mまでは紅葉が盛りとのことであったがまさにその通り、唐松谷林道のコースと別れ自然林の中をご機嫌に登って行く。登山道は奥多摩にしてはあまり踏まれてはいないが、ルートを見失うようなものではなく、ところどころに赤テープも遠慮がちに付けられているが、何よりGPSが道案内してくれている。

権衛ノ頭(ごんえ尾根)

裏街道のような冨田新道に道標や道しるべを期待していなかったから、銘木に端正な字が彫られたプレートを見て驚いた。一つは「椹(以下、覚えな」の字が彫られ、次に「権衛ノ頭」だったが、3日目にタワ尾根で「大京ノ峰」という同じ作者によるものがあった。無粋なひらひら赤テープや荷造り紐を括り付ける人に見せてやりたい作品である。

雲取山避難小屋

小雲取山で10人グループに追い着いた。(と言っても業務をこなしながら登っていたのだろう。)吊り橋で昼食の時間を少し多めに取っただけだったので、ザックを降ろし給水する。最後のひと踏ん張りで雲取山避難小屋にたどり着くと、出発点の八丁橋からの所要時間はちょうど6時間であった。コースタイムは5時間30分だから、リハビリ登山+3日間の荷物を背負っての結果なので満足できるタイムであった。冨田新道は延々と続く急こう配の尾根道であるが、取り立てて危険なところはなく自然林も豊かで、何より歩かれることが少ないのがいいのでもう一度登ってみたいところである。

雲取山避難小屋からの夜景

小屋の扉を開けると見覚えのあるお顔の男性が一人、いらっしゃった。酉谷山避難小屋で2度ほどお会いしたことのあるW東京市のISZKさんだった。酒を飲みながらの積もり積もった山の話で時間は進み日も暮れたころKGI駅前でBSTRという洋食屋さんを営む男性がお祭りから三条の湯を回ってきたと言って到着し、月曜日の雲取山避難小屋は3人が夜を越すことになった。


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