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                     ■坪山のイワウチワ・ヒカゲツツジ■
                                2010/ 4/13

これまでの坪山登山記録
2007/ 4/11 2007/ 5/24 2008/ 4/12 2008/ 4/16



ミツバツツジ

 前日とうって変わって気温が上がるとの予報で、期待して花の山の「坪山」に出かけた。淡い新緑の中に咲く桜やヤマブキ、ツツジなどを眺めながら、五日市街道をのんびりと走る。日常とは違うのどかな風景だ。地元のハイキングマップには載っていないニリンソウやカタクリの咲く場所を訪れて再会する。トイレがある登山口の八ツ田では、道路脇の駐車スペースを使わせてもらう。都内の渋滞にはまって3時間半もかかり、着いたのは10時過ぎだった。駐車場には平日にもかかわらず多くの車が停まっている。

 群生と呼ぶのははばかれるが、ハイキングマップではそう書かれている登山口のカタクリは、時期遅れのものもあるものの、まだ半数は陽光を浴びて輝いている。清々しい沢沿いの植林帯を縫って西コースの尾根に上がると、ミツバツツジがちょうど見ごろであった。そして待望のイワウチワが咲いている。今年のイワウチワは、花は小ぶりで花数も少ない。群落と呼べるものは1か所だけであった。

 
イワウチワ

 今日はどうも調子が上がらない。というより、苦しい。ちょうどヒカゲツツジの群落の中に丸太のベンチが置かれているので、30分ほど休んで呼吸を整え、心臓を休める。咲いたばかりのヒカゲツツジに囲まれて和む。今年のヒカゲツツジは、例年の豪華さがない。イワウチワ同様に裏作のように思える。

 ヒカゲツツジは尾根筋を飾り、頂上にもあるが、最初に出会う群落地より上はまだ蕾が多く、これからが楽しみだ。イワカガミの群生を幾度も過ぎて頂上に出ると、いるはいるは、そこはいつものように騒がしくて腰を落ち着ける場所もないほどの賑わいである。少し東ルートに下がって傾斜地で昼食とする。日差しを浴びながらゆっくり新聞を読み、定番のお昼を作る。休憩時間1時間。


ヒカゲツツジ

 ツアー登山の一団が去ると、頂上も静かになった。7,8名のグループが東コースを下りていく。斜度があって、さらに下部は滑りやすく注意を要するルートである上に、このグループ諸氏にはアルコールが入っているようである。追い着くと、心許ない足取りでよちよち歩きである。その先のグループにも道を譲ってもらい、咲いたばかりのヒカゲツツジや、鮮やかなピンクのミツバツツジを愛でながら下山する。

 八ッ田の登山口の駐車場に救急車が停まっている。靴を履き替えていると隊員が寄ってきて、「ここに車が多く停まっているが、何のためだろうか。」と聴く。それを傍観していた他の登山者が「何を聴かれたのですか。」と寄ってくる。長寿の里棡原(ゆずりはら)を抜け、上野原の街に出て、これからはETC割引もなくなりポイントも付かなくなる「人からコンクリート」へと変容する高速に乗る。

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 麓の花(付録) 


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