[HOME]



自生地のヤマシャクヤクが咲きました! 
(2011年)


これまでの記録は→こちら


ことしもお会いすることができました!


 2011/ 5/19 

蕾を確認して1週間ほど経ったし気候もいいので、『とっておきの山』に行ってきました。この山のふもとに着いたときはすっかり陽が昇っていたので、期待に胸を膨らませて山道を登りますが、足取りも軽やかです。思ったとおり、とっておきの山のヤマシャクヤクはちょうど見ごろを迎えていました。

  

この自生地は、(今のところ)ほとんど人が入ることのないところですが、それでも踏み荒らしの痕跡が見られ、ヤマシャクヤクが相当数犠牲になっています。ただ、踏み荒らしの犯人はと言えば鹿なのです。この↑付近のヤマシャクヤクは大きく痛めつけられ、かろうじて残ったのは親2株と幼苗だけでした。

このヤマシャクヤクは、他のグループから大きく離れたところにあります。2株が寄り添って咲いるのです。昨年も仲良く咲いていて、見つめ合っているように見えます。

木陰に咲いているため、コンパクトデジカメではこの画像が精いっぱいです。それでも自生地の様子がよく分かるので、参考までにアップしておくことにしました

このヤマシャクヤクは、それこそ「たった今咲きました。」というようなきれいな咲き方をしています。『無垢』という言葉がふさわしいヤマシャクヤクたちです。

奥のほうにもボーっと3つ目のヤマシャクヤクが見えますが、この場所はバラバラとなって咲いています。まとまって咲いているのも見事ですが、『私たちにも目を向けてください。』と言われているようで、むげにするわけにはいきません。

開花し始めてから雨が降っていないので、どれも花びらが綺麗です。というより綺麗すぎてどの株も素通りすることができません。こんな極上のヤマシャクヤクに会えて本当に幸せ・・・。

そろそろ場所を移動して別の大きな群落地を見たいのですが、ポツン・ポツンと咲いているヤマシャクヤクも無視するわけにはいきません。テレビカメラが回っているのに、『もう帰っちゃうんですか?』とか、『ずっと待ってたのに、なぜ我々を無視していくのですか?』と言われるような立場にはありませんが、丁寧に見て回ります。そんなわけですっかり時間が経ってしまいました。

今日はもう別の離れた場所に行くことはやめ、少し離れたところを探索してみることにしました。獣道を辿って別な尾根に出てから沢筋を下り、また斜面をトラバースするなどいろいろ試してみましたが、結局新たなヤマシャクヤクの場所を発見するには至りませんでした。そんなに簡単にヤマシャクヤクが見つかったら、もうだれも振り向きもしなくなるかもしれません。帰路、昨年なくなっていた株の場所を訪ねました。その株は小さな芽(脇芽?)を出していたので安堵したのですが、それがなぜなのかをここで解き明かすとほかのヤマシャクヤクたちにも大きな支障があるので、こころに秘めておくことにします。


 [HOME]