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高山裏避難小屋〜小河内岳避難小屋〜三伏峠小屋 
(2015/ 9/19〜24)

 2015年 9月21日 ( (3日目の3) 
この日の行程 : 高山裏避難小屋06:39〜07:36板屋岳09:57小河内岳09:59〜10:02小河内岳避難小屋10:19〜10:21小河岳10:24〜11:01前河内岳11:40烏帽子岳11:45〜13:25三伏峠小屋(テント泊




烏帽子岳 ハイマツは何ともない

 三伏峠小屋で水を得るのは、小屋で買い求めるのでなければ、小屋から片道10分強の夏期限定のタンクが置かれた水場で、清浄な水を得たい場合は小屋から片道30分とされている三伏沢に降りることになる。タンクの水は保健所から飲用としての利用は禁止されていると、小屋のホームパージには書かれている。それは本当のことだろうか。


烏帽子岳 右奥に小河内岳 小河内岳避難小屋

 烏帽子岳から下りてきて水場の分岐に着くと、女性2人が水場の方から登ってきて、「標識に水場まで5分と書かれているので行ってみましたが、その時間が経過しても水場はなく、不安になって戻ってきました。」とお話しされる。「初めて歩くところは不安心理で思った通りの速度で歩けないこともあるでしょうね。私は下りて水を汲んで来ようと思います。」と言って下りてみると、5分まではかからずポンプが設置された水場に着いた。


水場

 水は塩ビで導水されている。今夜と明日の朝の炊事分、明日1日の行動時の飲用水、そして徳右衛門岳で水が得られなかった時のことを考えて蝙蝠岳から二軒小屋ロッジに降りるまでの分として1リットルの計5リットルを汲み上げることにした。そんな算段をして水を汲もうとしたところ、プラティパスの容量が足りない。そこで20リットルのゴミ袋を2枚重ねして2リットル分の水を入れる。そうこうするうちに先ほどのお二人が下りてくる。三伏峠小屋では午後4時過ぎでないと水を分けてくれないそうだ。この水場には発動機のエンジンを始動させてポンプを動かすようになっているから、そのことが理由ではなかろうか。

お二人と話をしていると爺さん登山者が無言で間を割って入ってきて水を汲んで、無言で戻っていく。烏帽子岳から水場を経由して三伏峠小屋まで着くのに1時間40分かかっていることがGPSのログで分かる。お二人との会話の時間がいかに長かったかということを物語っている。


三伏小屋のテント場

 水場から三伏峠小屋に向かい、テント場を確保する。月曜日ながらシルバーウィークの5連休の中日なので多くの人が続々とテントを張っていく。下段の人の少ない静かなところを選んだが、もう一つ下段の人が間断なく鼾をかかれていたので環境としては今一つであった。その方から翌日聞かされた話では、午後11時ごろトレラン姿で来てシェルターを張った人がいて、その音ですっかり目が覚めて眠れなくなったとのことであった。鼾は意図的なものではないので仕方ないが、深夜にテント場にシェルターを張ったというのならいい度胸をしているし、思慮も遠慮もないただの身勝手なトレラン野郎と言われても致し方なかろう。


iAモード(夜景)で写してみる

 一段上で、ファイントラックのツェルトUロングをうまく張っている人がいた。自分も同じツェルトを持っているがまだ使ったことがないので、気になっていることを聞いてみた。それは結露の問題である。答えはやはり結露は避けて通れないということだった。その人がトレラン+ツェルトUロングの青年の設営を手伝っていたので行ってみると、女性2人もやってきてツェルト講習会になった。女性はお二人が一緒に来ているのにテントは別々なので、最近はやりの一人テントかなと思って聞くと、以前山で知り合って、今回は交通事情が悪い南アルプスなので待ち合わせて車で一緒に来たということだった。お一人は原チャリで日本一周をしたという元気なお嬢様、もうひと方はそのお姉様という感じであった。話が進んで好きな避難小屋泊りの話となったときに、スマホで酉谷山避難小屋の記録をお見せしたところ、この私のホームページ「やま旅・はな旅 北海道」を仔細に御覧になっていただいているとのことだった。そしてこの偏屈な管理人の物言いをよくご存じであって、驚くのだった。トレラン青年は、3日後の24日に下山するが交通の便がないというので下山の時間を調整して途中で林道で拾ってあげることにした。(しかし、後述することとなるがもう山では人は車に乗せないと決めた。)


マイ テント

 夕暮れ前の午後4時、テントを訪ねてくれた人がいた。20日、前岳から高山裏避難小屋へ向かう途中に追い着いた人だった。道を譲るときに少し立ち話をした。その男性は、自転車で二軒小屋ロッジまで上がり、高山裏避難小屋で1泊、明日は午前3時には出発して蝙蝠岳を経て二軒小屋ロッジに降りるというすごい人だった。それにしても、これほどテントが屹立しているところでよくもわざわざ探し当て挨拶をしにきていただいたものだと頭の下がる思いである。今夜のテント泊は明日の早立ちのためやめましたということだったが、それでもテントを担いで歩くことには変わりはない。私には真似のできることではない。
 隣のテントは同じアライ・エアライズ1のグリーンのテントの初々しい女性であった。しかも、テントの張り方も初々しいが、これではちょっとの風雨で張り綱はゆるむし、テントの中は水浸しになりかねない設営の仕方だった。


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