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低体温症の兆し 大平山
(道南の山 3日目)
2017/ 6/16


2017/ 6/16(金)
道の駅・よってけ島牧(車中泊)〜大平山登山口〜大平山〜登山口〜露天風呂「熊の湯」〜大千軒岳登山口近辺(車中泊)


大平山 1109m地点付近

島牧村の道の駅「よってけ島牧!」の駐車場で夜を明かした。昨日までの雲の流れが変わってニセコ方面から日本海に向かって真っ黒な雲が流れてきている。小雨模様の中、未開通の道路の終点河鹿トンネルの先に着く。空は曇ったままだが雨が小康状態になってきたので、スキンズのタイツの上に雨衣を重ね発汗と降雨に備えたスタイルで登山ボックスのあるところから生い茂った草木に付いた水滴を浴びながら登る。


終盤のミヤマオダマキ

自宅を出る前に登山靴にはしっかりとクリームを塗り防水スプレーを掛けてきたが、そのうちに足が湿ってきてしまった。林床を歩くうちは風が避けられていたが尾根を越えて草原に出ると強風によって雨が吹き付けられ、ただただ黙々と先に進むだけのことになった。


貴婦人が誘拐された現場痕

なにがよくて4回も大平山に登るのか。それはそこに素晴らしいお花畑が広がっているからに他ならない。本州の山では考えられない高山植物の絨毯を見ながら歩くことができる静かな山、大平山。しかし今回は花の写真を撮る状況でもはなく、そのうちに手が寒さでかじかんでくる。冬用のグローブを準備してきた。万一のためにダウンのインナーの上下も持ってきた。しかし、いったん体が冷えたらどこでダウンを着用せよというのか。山全体が雨を伴う強風に晒されていて逃げ場がない。


河鹿トンネル付近の流れ

どうにか石灰岩地質のお花畑までたどり着いたが、お花畑が北斜面に方向が変わるところであえなく撤退と判断せざるを得なくなった。貴婦人に逢いたければまた来ればいいじゃないか。しかし、その貴婦人は昨年盗掘されてしまったようだ。ホームページやブログに大平山で貴婦人にあったとかアップされたり、ヤマレコにGPSの軌跡を載せられては泥棒に貴婦人の居場所をみすみす明かしてしまうことになるのに、そんなことも思いつかない人たちには困ったものだ。


河鹿トンネル

今日一日は雨の予報だったのに、河鹿トンネルに戻ると真っ青な空が色がっていた。今回の道南のやま旅はこのようなもので、これも仕方のないこと。明日は13時ごろまでに函館に戻らなければ飛行機に間に合わないが、大千軒岳登山口に舞い戻って早朝3時ごろから登ればなんとかなるだろうと考える。
その前に今日は残りの時間を使ってヤンカ山に登らなくては・・・。旧熊石町の登山口へと車を走らせる。


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