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酉谷山避難小屋から大血川へと下る
2013/ 6/28〜29


酉谷山避難小屋の花たち


 6月28日(土) 2日目  

  あんなに早く寝たのに、いったん喉が渇いて目覚めたほかは、ようやく5時に起き出す。ガスが流れてきて小屋を濡らしていく。静かな朝が過ぎていく。そう言えば、小屋ノートが戻されている。小屋にあった年季の入ったノート数冊は、東京都奥多摩自然公園管理センターが利用状況を調べるといって東京都奥多摩自然公園管理センターが持ち出し、そのあとは廃棄される運命にあった。最後のノートはまだ白紙ばかりだというのに。(その経緯はで。)いくら役所に管理権があると言っても、もっとこの小屋を使いノートに書き込みをする人などの気持ちを考えてくれないと。それが戻されていたのであった。


朝の小屋

 そのノートの最近の書き込みも小屋への愛着の気持ち、綺麗に使われていることへの感謝の言葉で溢れている。素晴らしいこの国の人たち。公徳心、道徳などとわざわざ昔の言葉を持ち出すまでもなく脈々とこの言葉がこの小屋では受け継がれているようだ。とは言っても窓の枠を蝋燭で燃やす者とかハンガーを折り曲げて使い最後に使い物にならなくしている者もいるので、困ったことではある。今回は玄関先の軒下でたき火をした痕跡が・・・。


きれいでよかった

 当初予定は、芋ノ木ドッケ経由太陽寺に下りる予定だったが、かったるくなってきた。早く下りて大滝温泉「遊湯館」でひとっ風呂浴びようと進路変更。コーヒーを嗜んでから朝の勤労奉仕を済ませ霧の中を出発する。葉や梢に溜まった水滴が落ちてきてザックも体も濡らされる。それより、酉谷山頂上以降の下り一辺倒は足の置き場に注意しないと危険が待っている。あちこちに最近のこの付近での遭難者を探す張り紙があちこちにある。奥多摩だから、秩父だからと油断は禁物。昨秋から2人目である。


週末は小屋が人で溢れるそうな

 酉谷山から熊倉山方面にはくどくどしたテープ類が、一直線の踏み跡にはほとんど付けられていない。安いガーミンのカーナビだって、「30km先右に曲がる」と表示されるほどおおらかなのに、ベタベタ張られたのでは興ざめであるから好ましいことである。前回登った北海道の大平山や北戸蔦別岳(ヌカビラ岳)のルート上は酷かった。わざわざ本州の山登り初心者の真似をしなくてもいいのに。それに比べ幾春別岳は本当に必要最低限、分かりずらい沢の分岐に数か所あっただけだった。


小黒から下りてすぐのポイント 

 滑りやすい斜面がクイナ沢橋まで延々と続く。この橋までの標高差は1,000mをゆうに超える。あとは、東大演習林のゲートまで3kmほど沢沿いの林道歩きである。ファイントラックのスキンメッシュ ロングスリーブ、メリノ混のロングスリーブTシャツ、化繊の半袖Tシャツスタイルでは汗だくとなって下りる。一刻も早く温泉へ・・・。 


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