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北アルプス・朝日岳〜雪倉岳〜白馬岳
2017/ 7/16〜19


[第4日目の行程]
2017/ 7/19(水
雪倉岳避難小屋04:19〜07:30白馬岳〜07:57白馬山荘〜08:32白馬岳頂上宿舎〜12:14猿倉


杓子岳と鑓ヶ岳



雪倉岳と雪倉岳避難小屋

昨日は荒天の雪倉岳を下って、雪倉岳避難小屋で一夜を明かした。夜中に目覚めたときには星空が広がっていたが、未明に起きるとガスが立ち込めている。雨は降っていないが引き続き風があるので、防風と防寒の身支度で小屋を出る。
当初の計画は4泊であるが雪倉岳避難小屋で停滞してしまったので、不帰キレットを抜けて唐松岳まで行く余裕はない。天狗山荘は雪で崩壊してまだ開業していない。白馬鑓温泉の展望風呂を目的に鑓温泉小屋でのテント泊も候補に挙げられるが、雪が多く小屋は組み立てられていないし、猿倉へ下山する途中の雪渓のトラバースの状態は大雪の年でなくても危険なので、今年は避けた方がいい。そんな判断から4日目で切り上げ大雪渓を下りて終了とするのが無難と判断する。


白馬岳から旭岳

そうとなれば、最終日の今日はのんびり山岳風景を楽しみ、高山植物を愛でながらゆっくりするに限る。雪倉岳避難小屋からしばらく歩くと、鉢ヶ岳を巻くロングコース上に長大な雪渓が横たわっている。アイゼンを付けたり外したりしながら歩いて鉱山道への分岐に出合う。ガイド登山の元気な女性パーティとスライドする。


白馬岳頂上宿舎脇のミヤマオダマキ

三国境で一休みし、白馬岳の頂上へ。このころはすっかり天候も回復し青空が徐々に広がっている。4日ぶりの青空・・・、やはり山を歩くときは晴天がいい。白馬山荘で携帯の電波を拾い行程管理人に現在地をメールし、予定の変更も知らせる。


白馬岳頂上宿舎下のお花畑

白馬岳頂上宿舎に着くころには本物の晴れ間になって、宿舎回りの高山植物が花盛りとなっている。ここから鑓ヶ岳までの稜線は見事なフラワーロードであり、個々をカットするのは惜しいが、それ以上に危険回避が優先される。


滑落氏死があった小雪渓

白馬岳頂上宿舎からお花畑を抜けて小雪渓に出合う。アイゼンの装着を促す立て看板がある。5日ほど前に年配の男性がここで滑落死している。小雪渓での交差時に足を踏み外したようだ。画像で見る小雪渓の斜度はそれほどでもないように感じる。距離も短い。しかし、対向者がいて道を譲らなければならないとき、あるいは軽く考えてコースを外れて足を滑らせたときには、ピッケルがなければ奈落の底まで一直線という危険な場所であるとの想像は容易につくところである。そのような訳知りなことを言う自分も5年前に小雪渓を渡り切った後で滑落した経験が・・・・。


大雪渓から登って来た人たち

小雪渓を渡り切ってアイゼンを外し、大雪渓へと降りて行く。そこまでの間に雪はなく、オニユリやテガタチドリなどが花咲いている。


小屋ノートの書きっぷり(3)


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