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前穂高岳〜奥穂高岳〜大キレット〜槍ヶ岳/テント泊縦走(3日目)
2014/ 9/12〜14

 
前穂高岳〜奥穂高岳(とジャンダルム)〜北穂高岳

 9月14日 (3日目)  


槍ヶ岳とテント場

夜明け前の槍ヶ岳頂上に向けてヘッドランプが延々と続いている。東鎌尾根から登って行っている中国語を話すグループが、粛々とした雰囲気をぶち壊すような大声を延々と上げている。昨夕は、殺生ヒュッテと稜線方向間で狼煙ならぬ大声を手段にして通信?している。困ったものだ。(今どき、日本に居住している中国の人たちにはこのような姿はほとんど見られない。)

 昨日のうちから今回は、大混雑が見込まれることから槍ヶ岳には登らないこととして、上高地に下りることにしていた。それは大正解、正しい判断だった。夢の跡の殺生ヒュッテを後にして槍沢を下ると、まあ来るは来るは、止めどないとはこのことを言うのかというほどの人が早朝から登ってくる。この日の槍ヶ岳の頂上には往復4時間以上もかかったというから、人の集中は甚だしかったということだ。しかし、これほどの人が一極集中しようがどうしようが、平和な日本の姿をそのまま表しているに過ぎない。


夜明けを迎えた殺生ヒュッテのテント場

 天狗原の分岐を過ぎ、ババ平のキャンプ場(槍沢キャンプ場)に着くと、ここにもおびただしいテントが張られている。ということは、テントをここに残置して槍ヶ岳を目ざした人のだろう。それでもすれ違った人の数の多さはこのテントの数では説明できない。槍沢ロッジにはこれから登ろうとする人がまだまだ滞留している。 


朝の槍ヶ岳

 一方下る人も朝から多く、槍沢ロッジからも抜きつ抜かれつで上高地を目指す。横尾も徳沢園も人でごった返している。それでも徳沢園ではアイスクリームを食し、ストレッチを懇ろに行い、残る2時間の林道歩きに備える。案の定、上高地バスターミナルはバスを待つ長蛇の列が二つに分かれ、整理や案内をする者もなく途方に暮れている。いったん列に従ったが、こんなこともあろうかとタクシー乗り場へ行くのがいいと判断し、川の流れに逆らうように人々を交わし乗り場へ向かう。すると、ここは整理の人がいてテキパキと行き先を聞きながら相乗りの者を探し出してタクシーを送り出している。おかげで沢渡の駐車場にはすぐに着いて、川上屋商店の日帰り入浴(300円)で汗を流す。ここは、温泉付きゲストハウス『ともしび』として、 素泊まり3000円。宿泊者は上高地まで無料送迎らしく、駐車場も1日は無料とのこと。こじんまりとした露天風呂は、素朴でよかった。


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