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赤石岳〜塩見岳〜蝙蝠岳〜二軒小屋ロッジ
テント4泊+小屋1泊

(2015/ 9/19〜24) 


 2015年 9月19日(土) (1日目) 
この日の行程 :椹島ロッジ07:59〜10:06カンバ段10:29〜13:18赤石小屋(泊)


これはまだ序の口 早朝は6時30から 計10台のバスが出た

 噂の蝙蝠岳をやろう。ただ、短いコースではおもしろくない。休みはたっぷり用意した。前岳〜塩見岳の間が空白となっているのでそこも歩いてみたい。普段は山小屋には泊まらないが、二軒小屋ロッジだけは別物、ナイフとフォークの食事もいい。ロッジの予約が取れた。混雑時は相部屋承知ということであった。これには、下山時の足の確保ということもある。今回予定した縦走のルートからは、二軒小屋ロッジに泊まらなければ、二軒小屋ロッジ〜椹島ロッジ間はもとより、椹島ロッジ〜臨時駐車場までの間の送迎バスには乗ることができず、その場合は徒歩となって所要時間は8時間30分となる。

 いつものとおり深夜の林道走りであった。井川の集落を抜けてから激しい睡魔に襲われ、反対側のガードレールに衝突する寸前で目が覚めた。シルバーウィークの土曜日なので東名高速道路の下り線は激込みであり、マナーの悪い素人さんやもともとマナーなぞお持ちでないプロの中型トラックの運転手さんに煽られ、ついに切れて制動装置に足を置くと、運転手さんはパッシングとチェイスを繰返す。再びグ〜ッと制動装置を働かすと呆れて後方に退く。 


ボッカ返し (ここまでがキツイ?)

 午前3時30分、東海フォレストの夏季臨時駐車場にはまだスペースが残っていた。午前5時に起き出して身支度を整え、バスの順番確保するため、同30分、林道にザックを置きに行く。27人目であった。そのうちに車は続々到着し、順番待ちの人も多くなってくる。朝一番の臨時便(バス5台)は午前6時30分に出たが、乗れたのは約150人で、臨時便だけで約150人が残された模様である。


赤石小屋のテント場

 無事椹島ロッジまで辿り着いた。5台分の乗客が逐次出発していく。隣の女性が北岳までの予定を止めて2泊で下りてくると言うので理由を聞くと、レインウェアーを忘れてきたという。
 「ロッジの受付で余分なものはないか聞いてみたら。」とアドバイスする。
 「レストハウスの人が貸してくれました。」と言ってくる。
 シルバーウィーク中は仕事が忙しいので着る予定がないということで貸してくれたそうだ。


我が家 (アライテント エアライズ1)

 椹島ロッジから東尾根(大倉尾根)を赤石小屋へと向かう。今日はこの小屋でテント泊を予定している。気になることはシルバーウィークの大混雑でテント場が確保できるかということ。椹島ロッジを臨時便の乗客の最後の方に出て、その上、6日間の山登りのために重くなったザックを背負っていては歩みも遅く、小屋の建て替え工事のために狭くなったテント場でその一角を占めるのは難しいだろう。コースタイムは5時間30分であるが、ここを5時間19分で登り切った。途中何人かは追い越したが、到着したのはほぼしんがりであった。それでも小屋前のテント場にはまだ5張りほどしか張られていない。(多くの人は小屋裏のヘリポートに張っていた。)狭いところにどうにかテントを設営してからビールを買い求めに小屋に行った。今回はハクレイ酒造の日本酒だけを持ち上げた。


夜の赤石小屋

 通常の朝一番(午前8時発)のバスに乗った人が到着するころになると10張りも張れそうもないテント場は一杯になり、あぶれ組はヘリポートに張らせてもらっていた。行程管理人にメールを打つため小屋裏のヘリポートから東へ7、8分歩いたところにある「三角点」の電波スポットへ向かった。ガスで視界はないがドコモの携帯でメールを送信することができた。国土地理院の地図上では2564.6mの三角点マークが表示されているところである。

 明日の行程は8時間50分を予定している。日の出は午前5時23分。ほとんど寝ることのなかった昨夜から今朝までの疲れを早寝で解消し、明日に備えなければならない。静かな赤石小屋のテント場の夜は更けて行く。それに比べ小屋から漏れる灯りは小屋のなんとも暖かそうな雰囲気を伝えている。しかし「老少年」が小屋泊まりの登山をやるのはあと10年後、seventy five になってからのことだ(あくまでも楽観的な予定)。 


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